美容液で大注目の「幹細胞コスメ」、なにがいいの?専門家に一問一答 (1/2)
美容に関心の高い層からますます注目度が高まっている「ヒト幹細胞コスメ」。プラセンタやコラーゲンがコスメ界隈に登場したときと同じく「なにそれ?」「なんか怖い!」と感じる人もいるかもしれません。
そんな人に向けて、基本の知識から使い方、メリット、使用上のギモンなどを、化粧品・美容健康食品の製造販売を行う株式会社協和に聞いてみました。
[教えてくれたのは]
株式会社協和 corporate officer 竹腰泰子
日本一の発行部数フリーペーパーメディア「ぱど」で執行役員として従事。その後連結子会社80社以上を保有するRIZAPグループ経営企画広報IR部部長として広報・PR・ブランディング戦略の責任者を担う。現在は協和のcorporate officerとしてオンラインイベントやPR活動を中心に新規事業を牽引している。
「幹細胞」ってなに?
幹細胞とは「自然に治る力を生み出す源」のこと
幹細胞とは、自己複製能力や分化能(異なる種類の細胞に分化する能力)、活性させる働きを併せ持つ細胞です。
分かりやすく言うと、指を切ったり膝を擦りむいてケガをしてしまったときに、自然に治る力を生み出す源です。
この働きが、さまざまな研究で次世代の美容成分としても注目されています。
幹細胞にも種類があるの?
大きく分けて「ヒト由来」「植物由来」「動物由来」があります
幹細胞の種類は大きく分けて「ヒト由来」「植物由来」「動物由来」の3つがあります。
「ヒト由来」…ヒト幹細胞
医療機関では、ヒトの脂肪組織から幹細胞を取り出して培養液によって増やし、体に戻すという治療が行われています。
その培養液へ多くの活性物質が含まれているため、最近では化粧品やスキンケアで多く使われています。
「植物由来」…植物幹細胞
根の先端や茎の付け根など、植物の成長に重要な部分へ存在しており、栄養成分が豊富です。
一方、“ヒト幹細胞”と比較するとヒトの細胞への効果が限定的ですが、“ヒト幹細胞”や“動物幹細胞”が苦手な方にはオススメです。
「動物由来」…動物幹細胞
羊やブタ、馬など、ヒトの皮膚幹細胞と構造が似ていると言われる動物などから採取されます。ヒトの皮膚へ塗布して細胞活性化が期待できるとされていますが、国内ではまだあまり流通していません。
スキンケアにおすすめの幹細胞はどれ?
「ヒト幹細胞」由来のスキンケア商品がおすすめ
幅広い効果が期待できるのは「ヒト幹細胞」由来のスキンケア商品です。もともと肌に存在する線維芽細胞やコラーゲン、エラスチンなどの美容成分の眠ったチカラを呼び覚まし、元気にしてくれるため、肌の土台(角層まで)から若々しい肌へ導いてくれます。
さらに他の美容成分との併用で相乗ケアもできる点も魅力です。
また、スキンケア商品には「ヒト幹細胞」を培養する際に使われる培養液が使用されます。「ヒト幹細胞」そのものはスキンケア商品には使用できません。
「ヒト幹細胞培養液」をスキンケアにとりいれると、なにがいいの?
肌を土台からケアし、シワや乾燥、くすみなどにアプローチします
肌は年齢を重ねると、シミやシワ、くすみなどが出てきます。これは肌の幹細胞の数が減り、活性能力が落ちてしまっているからなのです。
「ヒト幹細胞」由来の成分を与えることで、肌に存在する線維芽細胞やコラーゲン、エラスチンなどの美容成分の眠ったチカラを呼び覚まし、肌のハリや弾力性をあげる効果が期待できます。
シワや乾燥、くすみなどにトータルでアプローチできるため、肌の土台からケアしたいという方へおすすめです。
化粧水や乳液じゃなく、美容液タイプが多いのはなぜ?
よりダイレクトに成分の性能を届けることができると考えているため
「ヒト幹細胞培養液」は化粧水や乳液、クリームなどでももちろん力を発揮してくれますが、たとえば私たちが展開しているブランド“フラコラ”では、美容原液として使用することで、よりダイレクトに成分の性能を届けることができると考えています。
ヒト幹細胞培養液はどんな人におすすめ?
乾燥、ハリ低下、深い年齢感、ゴワつきなど年齢肌に悩む人におすすめ
乾燥、ハリ低下、深い年齢感、ゴワつきなど、積み重なる年齢肌の悩みを解決したい方へおすすめです。
肌本来の美しくなる力をケアしてくれるので、まだ悩みがあまりない方でも、いつまでも若々しく美しい肌を維持したいという方はぜひ続けてみてください。
いつから始めるのがおすすめ?
早いうちから!
1日でも早い幹細胞ケアがおすすめです。若い細胞に紫外線を当てダメージを与えた後「ヒト幹細胞培養液」を添加したところ、ダメージを受けた細胞が若い細胞に再生することがわかりました。
幹細胞は自分をコピーして同じ細胞を作る特徴がありますので、若いうちの方が肌の再生がスピーディーにおこなわれます。
逆におすすめできない(必要ない)人はいる?
特にございません
これはどの美容液にも共通しますが、肌に合わないという方は使用を中止し、症状が悪い場合は皮膚科専門医などへご相談されることをおすすめします。