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途切れない応援、美しい風景。「おかやまマラソン」大会レポ(後編)

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 2017年11月12日(日)に開催された「おかやまマラソン2017」。大会レポの前編では、実際に走ったコースやエイドステーションの充実ぶりなどについてご紹介しました。「おもてなしエイド」は、思い出すだけでヨダレが出てしまいそうです。

前編はこちら

大人気レース「おかやまマラソン」大会レポ!どんなコースが多い?エイドの食べ物は?(前編) | 趣味×スポーツ『MELOS』

 後編では“人”と“風景”にスポットを当てていきます。本大会は気配りが行き届き、自然に囲まれて心地よく走れるレースでした。

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途切れることのない沿道からの応援

 当日朝に会場へ着くと、誘導や荷物預かりなど多くのスタッフが朝からランナーをサポートしていました。さらに周辺を見渡すと、スタート前の激励に訪れた方々の姿も。そんな賑わいの中、レースはスタートします。

 スタート直後から、沿道にはランナーに声援を送る方々がたくさん。それもそのはず、スタートしてまず向かうのは人通りが多く、アクセスにも優れた岡山駅付近のエリアです。地方都市の大会では、スタート&ゴール付近のみ大勢の応援が訪れ、コース上は閑散としているというケースが少なくありません。本大会もその可能性を考えていましたが、まったく違っていました。

 人の入れない橋付近を除けば、コース上にはほとんど常に応援者の姿があります。バルーンを叩いたり声を上げたり。中には旗を掲げたり、ブラスバンドなど演奏でエールを送ったりする方もいらっしゃいました。私は応援に「ありがとう」と返しながら走っていたのですが、ゴールする頃には声が枯れ気味になるほど。これだけの応援を受けながら走れば、いつも以上に力が引き出されるような気がします。

 私が特に元気をもらったのは、こちらの和太鼓。低音が遠くから聞こえ、近づくと身体を振動させるかのように響きます。さらに太鼓を打ちながら見せてくれた笑顔に見送られ、背中を押されるような思いを感じました。

 ゴールの競技場まで、いったいどれだけの方々から声援を受けたのか。これだけの歓迎と応援の中で走りきれば、「また走りに来たい」という思いが湧くのは当然かもしれません。

距離表示と共に設けられた1kmごとの激励メッセージ

 本大会では1kmごとに距離表示が設けられ、ラスト5kmはカウントダウン式の表示へと切り替わります。皆さん、走行距離を確認するため、コース横を何度も確認しながら走ったことでしょう。しかしこの距離表示には、とてもユニークな仕組みがありました。

 距離の下に、それぞれ異なる俳句が書かれているのです。その1つ1つがランナーへのメッセージとなっており、「次は何が書かれているのだろう」という楽しみになりました。

 中盤・後半の厳しい場面では、ランナーを叱咤激励するようなメッセージが多い印象。しかもこちら、よく見ると俳句の最後に名前が添えられています。途中で俳句と一緒に写真を撮っている方がいたのですが、なんとご自身が考えたものなのだとか。つまり全ての俳句が、地域住民の方々によって詠まれたものなのです。

 実に42枚にも及ぶ俳句。恐らく、大会を走るランナーの姿を思い描きながら考えてくださったのでしょう。距離を確認しようと目を向けた距離表示から、思いがけず元気をもらった……なんていうランナーもいたはずです。

市街と自然、両方を楽しめる豊かなコース風景

 それでは最後に、コース上から見えた風景をご覧ください。駅周辺の市街地から南下し、折り返して旭川沿いに再び市街地へと戻るコースは、とても変化に富んでいました。

 路面電車と一緒に走るのは、なかなか面白い体験です。スタートから暫くは、ビルやマンションなども立ち並ぶ岡山市中心エリアを走ります。

 17km付近で渡る橋は重厚感があります。この橋は渡りきると折り返し地点があり、反対側の橋を戻ってくるコース。遠目に他ランナーの姿を確認できる場所です。

  田畑の広がる長閑な風景も見られました。高い建物がないため、空がとても広く感じられます。

 31kmを過ぎたあたりから、40km手前までは旭川沿いを走ります。穏やかな川を見ながら走ると、清々しいと共にゆっくりとした時間の流れを感じられるようです。しばらく進むと、遠くにゴール付近と思われる市街地エリアの光景が見えてきました。

 気付かず見落としそうになりましたが、約39kmで左手側に岡山城が見えます。周囲を紅葉した木々が囲み、遠目にも大きな存在感を感じられました。特に看板などは設けられていないので、見落としてしまったランナーは多かったかもしれません。

 豊かな自然、そして人々との触れ合いを楽しみながら、存分に岡山を走らせていただきました。ちなみに完走メダルは、なんと“備前焼”で作られています。これもまた、岡山の大会ならではのもの。人気のため抽選となる大会ですが、その魅力を肌で感じてみたいという方は、ぜひ来年の大会にエントリーしてみてください。

[筆者プロフィール]
三河 賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。【HP】http://www.run-writer.com

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<Text&Photo:三河賢文>

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