フィットネス
2023年3月3日

経験者が語る!マラソン大会前日&当日朝の過ごし方│東京マラソン完走HOW TO #4 (1/2)

見事に出走権を勝ち取った東京マラソン。誰もが本番で高いパフォーマンスを発揮したいと考えていることでしょう。それなら是非、直前の過ごし方にも少し気を配ってみてください。

前回は、大会前日の食事についてはご紹介しました。しかし食事以外にも、当日のパフォーマンスに栄養を与える事柄は山ほどあります。

ここでは大会前日と当日朝に絞り、経験から見たおすすめの過ごし方についてご紹介しましょう。

大会前日に最後の追い込み! は避けよう

マラソン大会前になると、緊張感などから「動いていないと落ち着かない」という声がよく耳に届きます。

毎日のようにトレーニングを重ねてきた方にとっては、動かない(=休む)ことで走力が低下してしまうのではないかと、不安を抱いてしまうのでしょう。しかし大会前日は、基本的に「できる限り動かない」ことをオススメします。特に走ったり筋トレしたり、筋肉を酷使するような運動は控えましょう。

その理由は翌日、つまり大会当日に疲労が残ってしまうから。多少のジョギングでも、それによって伴う疲労を一晩で100%抜ききることは困難です。

運動を1日しなかったとしても走力に影響はない

逆に1日程度であれば、運動しなくても走力にはほとんど影響しません。むしろ休むことで筋肉が回復に専念できるため、当日に高いパフォーマンスを発揮できる可能性は高まるでしょう。

どうしても不安ならば、緩やかなランニングドリルで動きを確認したり、ストレッチで身体を解したりすることをオススメします。

私の場合、ファンランと決めている大会以外は基本的に前日を完全オフとしています。前日受付などでやむを得ないケースを除けば、ほとんど外出しません。音楽や読書など、室内でリラックスした時間を過ごすようにしています。夜はお風呂に入ってからストレッチとマッサージ。

マッサージは翌日に“もみ返し”が伴わない程度に軽く行い、十分な栄養を摂って早めに就寝するのがいつもの流れです。

スタート時間から逆算して、十分な睡眠時間を確保する

夜はしっかり睡眠時間を確保しましょう。ベストな睡眠時間は人によって異なりますが、私なら8時間。目覚まし時計はセットしますが、「目覚まし不要で自然と起きる」くらいの時間を意識しています。

この際、大会本番のスタート時間から逆算して考えると良いでしょう。就寝、起床、朝食、準備、移動、そしてスタート。スタートの瞬間には身体が目覚め、食事も消化されている状態を意識します。

食事はスタート3時間前には食べ終えたいところ。ある程度の準備を前日に終えておけば、4〜5時間前に目覚めて十分といったところです。

朝起きてからスタートするまでの流れをイメージし、それぞれ必要な時間を算出したうえで起床時間を決め、十分に睡眠時間の確保できるタイミングで眠ります。

睡眠不足の状態では思うように身体が動かず、走りのパフォーマンスにも影響してしまうもの。また、睡眠は疲労回復にも大切ですので、疎かにしないよう注意してください。

関連記事:朝ラン時の朝食、いつ食べるのがベストなの?

1 2