インタビュー
2018年3月1日

NGT48・本間日陽「バレエを通じて演じることの楽しさを知った」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#9 (2/2)

アイドル熱が高まったのは中学1年生の終わり頃ですね。たまたまニュースサイトにモーニング娘。さんの記事が上がっていて。そのときに『Help me!!』という曲のMVを観て「すごい!」と感動して、ハロプロにハマりだしたんです。それからAKB48のMVも次第に見るようになって、「みんなキラキラしていてすごいな」って。バレエで疲れているときにいろんなアイドルのMVを見て励まされていました。

——本間さん自身がアイドルになりたいと思い始めたのはいつですか?

中学3年生になって自分の将来について考え始めたときに、舞台に立てる仕事ができたらいいなと思って。舞台とかダンスが好きだったので。そのタイミングで自分の住んでいる新潟にNGT48ができることを知り、高校1年生のときにオーディションを受けることにしたんです。

——NGT48のオーディションを受けたとき、バレエの先生はどんな反応でしたか?

すごく後押ししてくださいました。先生としてはバレエを続けてほしいという気持ちもあったと思うんですけれど、「自分のやりたいことなら、精一杯やりなさい」って。だから、先生から「この教室にいた子なんだよ」と自慢してもらえるようになりたいなと思って頑張っています。

——先生とは、いまでも付き合いが続いているのでしょうか?

はい。先生のバレエ教室は、私にとって“第二のおうち”なんです。たまにレッスンにお邪魔するんですけれど、終わってからお昼ごはんを一緒に食べたりもします。本当によくしてもらってますね。もちろん、厳しいのは変わらずなので、ダメ出しもしっかりあるんですけれど(笑)。

——バレエをやっていてよかった思うことはありますか?

体のケアをする習慣がついたのは良かったかなと思います。居残り練習をしようとしても、「早く帰って、お風呂に入り、寝た方がいい」って先生がすぐに帰そうとするんです。今になって振り返ってみると、休むことも練習のひとつだったのかなって。もちろん頑張ることは大切なんですけれど、それと同じくらい続けることも重要だということを教えてもらっていた気がしています。それはNGT48に入ってからも忘れないようにしていますね。私は体が筋肉痛になりやすいので、お風呂に入って寝る前にストレッチをするようにしています。公演が続くときは特に念入りに。

——パフォーマンスの面ではいかがですか?

バレエって反復練習が多いんですけれど、その一つひとつに何かしら意味を持たせて取り組んでいたんですね。例えば、少しアレンジを加えてみたり、逆にまったく同じ表現を繰り返せるか挑戦してみたり。そういうことは今の劇場公演やライブでも意識していて。同じ曲でも毎回違ったチャレンジをしています。

——最後に、今後の目標を教えてください。

バレエを通じて、技術を高めるだけではなく、演じることの楽しさを知ることができたので、これからは演技にも挑戦していきたいですね。物語の一部になれたら良いなと思っています。

[プロフィール]
本間日陽(ほんま・ひなた)/NGT48 チームNⅢ
1999年11月10日生まれ、新潟県出身。2015年7月に、新潟を拠点として活動するNGT48の第1期生オーディション最終審査に合格。2017年のAKB48選抜総選挙では、前年の圏外から13位に大躍進。4月11日リリースの3rdシングル「春はどこから来るのか?」ではセンターを務める。特技は小学校1年生から始めたクラシックバレエ。CDの特典映像やテレビ番組でたびたび披露している。

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:時永大吾>

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