ヘルス&メンタル
2025年3月14日

「発達障害(ASD)の男性」からの好意…断るとき、どんな対応がベスト?ASD彼氏への付き合い方は? (3/4)

SNSやLINEでしつこくされるときの対応

ASDの人は「距離感」をつかむのが苦手なことがあり、LINEやSNSでしつこくメッセージを送ってくることもあります。

ASDの人は「ソーシャルキュー(社会的合図)」を読み取るのが苦手なため、一般的なフェードアウト戦略は効果が低いとされており、明確に伝える事が必要です。

NG例
返信をだんだん遅くしてフェードアウト
→ 「待てば返信くる」「返事が来るから期待できる」と期待される

「うん」「そうだね」など一言だけで返す
→ 「返事が来るから期待できる」と勘違いをさせてしまう

返信時間をかなり遅くする
→ 「たまたま忙しいだけだろう」と期待される

OK例
「何度も伝えていますが、私はあなたと恋愛関係になるつもりはありません。これ以上連絡をもらっても返事はできません」
「申し訳ないけど、これ以上やりとりするつもりはないので、連絡をやめてほしい」
→ 明確な意思表示をし、これでも続くならブロックも検討する

ASDの男性と恋愛をするときに「してはいけないこと」

では、ASDの男性と恋愛をすることになった人は、どんなポイントに気をつけるとよいでしょうか? 「してはいけないこと」視点から具体的に紹介していきます。

NG1 「察してほしい」と思うこと

ASDの人は、「空気を読む」「暗黙のルールを察する」が苦手なことが多いです。

一般的な恋愛では、「いくらなんでもこれくらいは言わなくてもわかるでしょ?」という場面があるかもしれませんが、ASDの人に対してこれを求めると、すれ違いが起こりやすくなります。

チェックポイント

言葉で伝えることを意識し、曖昧な表現を避ける
「察して」ではなく、「こうしてほしい」と具体的に伝える

NG例
「なんでわかってないの?」(察するのが苦手なので、伝えないと気づかない)
「普通こうするでしょ?」(「普通」の感覚が違うことが多い)

OK例
「今日は疲れてるから、ちょっと静かに過ごしたい」
「〇〇してくれると助かる」

NG2 感情的に怒る・曖昧な表現で責めること

ASDの人は、「相手の感情を察する」ことが苦手 だったり、「曖昧な言葉」が理解しづらいため、感情的に怒ったり曖昧な表現で責めても、そもそも意味が理解されていないことがあります。

チェックポイント

冷静に、理由を説明しながら伝える
感情的に怒るよりも、論理的に説明する方が伝わりやすい
解決策を提示する

NG例
「もういい!」(何がダメなのかが伝わらない)
「ちょっと考えればわかるでしょ?」(考えてもわからないことがある)

OK例
「この前約束したこと、守ってくれなくて悲しかったよ」
「私はこういうことをされると困るから、次からはこうしてほしい」

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