ベイビーレイズJAPAN・傳谷英里香「やるならとことんの精神はバスケで培った」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#10 (3/3)
部室には賞状とかトロフィーがたくさん置いてあったので、昔の先輩たちは強かったみたいです。私たちの世代は県大会に出られたくらいですね。
——それでも県大会に出場できるのはすごいと思います。それにしても、抜群の運動神経ですね。複数の種目で大会に出場するなんて滅多にできることではないと思います。小学生ながらにけっこう忙しかったのでは?
実はスポーツだけでなくピアノも中学2年生までやってたんです。だから、振り返ってみるとすごい忙しいですね、私。いつ休んでたんだろう(笑)。
プレッシャーを跳ね除け、中学1年生からレギュラーとして活躍!
——1年生の頃からレギュラーとして活躍していたそうですね。
そうですね。でも、それもけっこう偶然で。ある大事な試合でチームが負けている状況があって、監督が「出たいヤツはいるか?」って聞いてきたんです。負けてるし、プレッシャーもすごいので、先輩を含めてみんな下を向いちゃって。そこで臆せずに「はい!」と手を上げたんです。もちろん、心臓はバックバクだったし、周りのみんなも「マジで!?」っていう気持ちだったと思います(笑)。
——確かにすごいメンタリティですね。
それで試合に出れて、しかも私がシュートを決めて勝ったんですよ。そこから「あいつのメンタルすごいな」となってレギュラーになれたんです。
——得意なプレイなどはあったのでしょうか?
背が小さかったのでポイントガードというゲームをつくるポジションを務めていました。ドリブルでカットインしたり、スリーポイントで得点するのが得意だったので、けっこう点取り屋だったと思います。1試合に25点くらい稼いだこともありますし。試合が終わった後に、スコアブックを見て自分の得点を数えて、ひとりで「よっしゃ!」って喜んだりしてました(笑)。
——1試合に25点はすごいですね。
もう「行ったれ!」という感じでどんどん抜いて、そのままシュートしてました。
——1年生の頃からそれだけ活躍しているのであれば、副キャプテンではなく、キャプテンになっても良さそうですよね。
ベイビーレイズJAPANでもそうなんですけど、私はいろいろ口に出すタイプじゃないんですね。でも、そのバスケ部のキャプテンには「付いてこい」タイプの人が求められていたので、まさにそういうタイプの親友がキャプテンになっていました。その補佐的な形で、キャプテンと周りのメンバーをつなぐ役割を私が果たしていたんです。
——具体的には、どのような役割だったのでしょうか?
やっぱり、キャプテンが指示しても「なんだよ、偉そうに」みたいな反応があるんです。代替わりしてすぐのタイミングだと特に。それを「まあ、まあ」ってなだめたり、逆にキャプテンがナイーブになったときはそれを支えたり。
——まるで中間管理職のようです。中学生のときには、すでに大人っぽい考えを持っていたんですね。
そうですね。中学のときは、妙に大人ぶっていたし、完璧になんでもやりたいと思っていた時期でした。だから、ニーチェの哲学本とか自己啓発本をよく読んでいましたよ(笑)。
——ニーチェ!
なんだろう、すごく悩んでいたんでしょうね(笑)。
▼後編へ続く!
ベイビーレイズJAPAN・傳谷英里香「バスケもアイドルも、人間関係が重要」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#10 | 趣味×スポーツ『MELOS』
[プロフィール]
傳谷英里香(でんや・えりか)/ベイビーレイズJAPAN
1995年11月2日生まれ、千葉県出身。2012年に5人組アイドルユニット「ベイビーレイズ」としてメジャーデビュー。2013年にはNHKの朝ドラ『あまちゃん』の劇中歌『暦の上ではディセンバー』を歌い、一躍有名に。日本武道館でのワンマンライブを、2年間で実現させなければ解散という「公約」のもと活動をスタートし、2014年に無事公約を果たした。2015年に「ベイビーレイズJAPAN」に改名し、国内外で活躍中。グループ結成当初からリーダーを担当するほか、個人としても『世界ふしぎ発見』(TBS系)に出演したり、『週刊プレイボーイ』でグラビアに挑戦したりなど幅広く活動している。特技は小中学校で7年間続けたバスケットボールと、11年間続けていたピアノ。
【傳谷英里香Twitterアカウント】@lespros_denchan
【傳谷英里香Instagramアカウント】@erika_denya
「ベイビーレイズJAPANワンマンライブ2018 -Break The Limit-」
2018年5月6日(日)日比谷野外大音楽堂にて開催!
▼詳しくはこちら
https://babyraids.lespros.co.jp/sp/news/detail/13771
※初出時の記載に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:下屋敷和文>