東京女子流・新井ひとみ「新体操をやったことで柔軟性が身についた」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#11 (1/2)
スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。
今回話を聞いたのは、ガールズ・ダンス&ボーカルグループ「東京女子流」の新井ひとみさん。高い歌唱力と表現力でライブを盛り上げるほか、主演映画ではクライマックスの重要な場面で優雅なモダンダンスを披露するなど、多彩な活躍を見せています。
そんな彼女のパフォーマンスの源流には、幼少期に習っていた新体操の経験があったとか。前編では、どんな幼少期を過ごしていたか、また新体操を始めたきっかけや印象に残っている場面について語ってもらいました。
男の子にも負けないくらいやんちゃだった幼少期
——小さい頃はどんな子どもだったんですか?
やんちゃでしたね。幼稚園に通っていた頃なんかは外で遊ぶのが大好きでした。おじいちゃんが自転車で迎えに来てくれてたんですけれど、家の近くにある公園に立ち寄るのがお決まりのパターンで。帰る頃には自転車の椅子に座って寝てたみたいです。
——体力を使い果たしてしまうんですね。
はい。でも、家に帰ったら復活して、ぶら下がり健康器のバーを脇に挟んで1時間くらいぶら下がったり、ブリッジをしながら家の中を周ってました(笑)。全然意識してなかったんですけど、それで腹筋とか体幹が知らないうちに鍛えられてたかもしれません。
——体育も得意だったんですか?
得意でした。跳び箱は幼稚園のときに8段くらい飛べてたと思います。
——幼稚園児で8段! すごい運動神経抜群ですね。それは小学校に入ってからも変わらず?
そうですね。小学校では男の子に混じってドッジボールをしてたし、足も速かったのでいつもリレーの選手に選ばれていました。あるとき、テレビの企画で心拍数を測ったんですけれど、先生から「心肺機能がアスリート並み」って言われたこともあって。だから、激しい曲でも安定して歌えるかなって思います。
——新体操を習っていたのはいつ頃なんですか?
小学3年生から小学5年生の終わりまでの3年間です。友だちが習っていたのと、お母さんに勧められたのがきっかけで。最初は小さい子向けのレッスンに週1度のペースで通っていました。
——そのほかにも習い事は?
そろばん、フラダンス、水泳、英語……。振り返ってみると、けっこういろんなことをやってましたね。その割には、友だちともたくさん遊んでた記憶もあります。
——新体操を本格的に取り組み始めたのはいつだったんですか?
レッスンを受けて1年くらい経った頃、先生から本格的なクラスの練習に誘ってもらって。それから2年間は週に3回通ってました。
——具体的に練習はどのように違うんですか?
小さい子のクラスはボールやフラフープを使って演技するだけだったんですけれど、本格的なクラスは柔軟を重点的にやるようになりました。椅子に足を乗せて開脚した状態で後ろからぐっと押してもらうんですけど、これがすごい痛くて。毎回「ああ、もう裂ける!」みたいな(笑)。あと、後ろにも柔らかくないといけないので、背中を反った状態で腰を押してもらったりもしました。でも、このときの練習があったから、すごく柔軟な身体になったと思います。