インタビュー
2018年5月21日

東京女子流・新井ひとみ「新体操を習っていた頃の感覚で、今もダンスを練習している」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#11 (1/2)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 今回話を聞いたのは、ガールズ・ダンス&ボーカルグループ「東京女子流」の新井ひとみさん。高い歌唱力と表現力でライブを盛り上げるほか、主演映画ではクライマックスの重要な場面で優雅なモダンダンスを披露するなど、多彩な活躍を見せています。

 そんな彼女のパフォーマンスの源流には、幼少期に習っていた新体操の経験があったとか。後編では、新体操の経験がどのように現在の活動に還元されているかについて話を聞きました。

前編: 東京女子流・新井ひとみ「新体操をやったことで柔軟性が身についた」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#11

映画で披露したモダンダンスは新たな挑戦のひとつだった

——小学5年生で新体操をやめてしまったのは何か理由があったんですか?

オーディションのために土日になると東京に来ていたんですけれど、ちょうど東京女子流の活動が本格的にスタートすることになったので、さすがに時間的に通うことが難しくなってしまったんです。

——オーディションを受けていたときはどんな人に憧れていたんですか?

憧れてたのは安室奈美恵さんや浜崎あゆみさん、倖田來未さんですね。オーディションがあるって聞いたとき、「え!? エイベックスって倖田來未さんだ!」って思って、喜んで受けたことを覚えてます。

——東京女子流の活動において、新体操の経験が活きていると感じることはありますか?

新体操を習っていたときは、練習で教わったことをどう演技に結びつけるかを常に意識していたんですけれど、その感覚はいまでも役立っていると思います。ダンスの練習をしているときも、どう活かそうって思いながら動いてたりしてますね。

——たとえば、新井さんが主演した映画『5つ数えれば君の夢』の劇中では、華麗なダンスを披露しています。このときも新体操の経験が活きたりしていたのでしょうか?

あれはモダンダンスなんですけれど、初めて踊ったので覚えるのに苦戦しました。

——新体操とも女子流のダンスとも違う感覚でしたか?

そうですね。でも、手足の使い方や滑らかさは新体操とリンクする部分もあって。瞬間的に「あ、これはあのときの動きだ」って思ってました。だから、新体操をやっていて良かったなって思いましたね。

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