ライフスタイル
2018年5月24日

フットサルからランニングへ本格進出。スポーツメーカー「SVOLME」の狙い

 シューズやウェアなど、ランニングアイテムの多様化が著しいこのごろ。海外から日本へ進出するメーカーも多く、“モノ選び”もランナーにとって楽しみの1つとなっています。

 そんな中、フットサルのファッションアイテムで有名なブランド「SVOLME(スボルメ)」を展開する株式会社VOLUMEが、3月に自社初となるランニングシューズを発売しました。同社がランニング市場へ進出する狙い、そしてSVOLME製品の特徴などを、販売促進部の海保有希さんに伺いました。

総合スポーツブランドを目指すうえでの第1歩

 2016年からランニング市場に参入した株式会社VOLUME。当初はキャップやポーチなどのアクセサリー類を含め、ランニングウェアのみの販売でした。

 それから約2年の期間を経て、2018年3月に初めてのランニングシューズを発売。2017年末にはプロランナーの八木勇樹選手とアドバイザリー契約を締結するなど、ランニング市場での展開が活発化しています。しかし同社にとって、ランニング市場の参入は長期的な戦略を踏まえての“第一歩”といえるようです。

「当社はフットサルやサッカー分野での商品展開が強かったのですが、今後、総合スポーツブランドとしてブランドも確立していきたいと考えています。そのために、市場規模の大きさからランニングという分野へ参入を決めました。ランニングはチームではなく1人でも取り組める、より日常的で気軽なスポーツです。私たちは少しでも多くの方々がスポーツを楽しむキッカケになる、そんなブランドを目指しています。その点から、ランニングはSVOLMEというブランドと親和性が高いと思っているんです」

 実際にSVOLMEブランドのランニングアイテムを見てみると、星やドット柄などデザイン性の高いものが目立ちます。こうしたデザインこそ、ランニング市場における同社の特徴といえるでしょう。

「トップ選手には、やはり思い入れのある大手メーカーがありますよね。もちろん当社も、そうしたトップ選手に選んでもらえるのはうれしいことです。でも、どちらかといえばランニングを楽しみたいというファンランナーからブランドを広めていきたいと思っています。スポーツそのものだけでなく、ウェアなどのオシャレも楽しんでもらいたいんですよね。ですから、走りたくなるようなデザイン、つらい場面でも気分が上がるようなデザインの製品を提供できればと考えています。ランニングに興味を持っている方が、まず形から入るというのもいいじゃないですか」

 ピンクやライムなどのハッキリした色は、ランニングアイテムには珍しいカラー。しかし、だからこそ着ることで気分が明るくなり、つい走り出したくなってしまうのかもしれません。アイテムの多くはユニセックスのため、恋人や友人、家族でおそろいにするのもよさそう。機能性はもちろんですが、見た目のデザインからランニングアイテムを選ぶのも、ランニングの1つの楽しみ方といえるのではないでしょうか。

社員でマラソン大会にも参加! 走ることでランナーの目線に

 同社は北海道マラソンや福岡マラソンのスポンサーなど、ランニング市場での取り組みを本格化しています。私も昨年、北海道マラソンへ出場しましたが、参加賞のTシャツはSVOLMEでした。まだ市場参入から間もないため、現在はまずブランドを知ってもらい、よさを感じてもらうことに注力する時期のようです。

「ランニング市場でも、SVOLMEというブランドの知名度は少しずつ高まってきています。よりよいアイテムを開発するとともに、まずは少しでも多くの方々に使ってもらうことが、現時点で取り組むべき優先事項です」

 以前より市場調査に取り組んできた同社ですが、とはいえ、ランニング市場での経験値が浅いことは否めません。だからこそ、よりランナーのニーズや抱いている課題などをキャッチできるよう、社員もマラソン大会へ参加するなどランニング活動に取り組んでいると語ります。

「走っていればこそ、ランナーの目線からいろんなことが分かると思うんです。たとえば今年4月に開催された『第13回 掛川新茶マラソン』には、社員が17名参加しました。他にもリレーマラソンにチームを組んで走るなど、社内でもランナー人口が増加しています」

 確かに、ランナーが何を求めているのかは、走っていなければ分からないでしょう。デザインのみならず機能面の改良も課題として取り組まれているそうですが、実際に自分たちがランニングシーンで使えばこそ、“何をどうすべきか”が見えてくるのかもしれません。

 SVOLME原宿店・銀座店・福岡店では、今年の春夏シーズンより、“日常にスポーツを”というコンセプトを掲げて、ランニングとカジュアルライン(ニュートラル)をメインに取り扱う店舗にリニューアル。すべての方々にとって身近なブランドとなっていきそうです。デザイン性に優れたスポーツアイテムを求めているという方は、ぜひ今後の展開に注目してみてください。

[会社概要]
株式会社VOLUME
・所在地 東京都渋谷区恵比寿4-17-3 カゲオカビル4F
・代表者 代表取締役 渡邉祐二
・公式サイト https://www.volume-japan.co.jp/
・SVOLMEブランドサイト https://www.svolme.net/

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>