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ソ連が開発した最強格闘技!ロシアの国技「サンボ」の歴史・特徴・ルール

 2018年にジャカルタで開催されるアジア競技大会において、初の実施となる「サンボ」。旧ソ連で開発された格闘技で、2014年には日本の千葉県成田市で世界選手権が行われました。日本での知名度は決して高くありませんが、一体どのような歴史があり、どんなルールで行われるのでしょうか。

サンボの歴史

 サンボは柔道とレスリングの要素をミックスさせたような格闘技で、ロシアの国技とされています。もともとは1920年代のソ連で、陸軍と警官のための実践的な自己防衛術として普及。その後「サンボ」と命名され、以後はスポーツサンボとして世界中に定着していきました。

 日本では2014年11月、千葉県成田市において『世界サンボ選手権』が開催。世界81か国から434名もの競技者が集い、「日露武道交流年」記念事業として大きな成功を収めました。

 今年の夏にはジャカルタ(インドネシア)で開催されるアジア競技大会で実施が決定。大きな注目を浴びている競技でもあります。

サンボのルール

 現在のサンボは『スポーツサンボ』(男・女)と『コンバットサンボ』(男子のみ)に分かれており、大まかに説明すると投げ技と寝業中心なのが前者、前者に打撃技が認められているのが後者です。コンバットサンボは世界選手権の種目にもなっていますが、非常に危険な技が多く一般的ではありません。ここでは、スポーツサンボについて説明していきます。

 選手は赤か青のサンボジャケット、ショーツ、サンボシューズを着用して試合に臨みます(色はボクシングと同様、各コーナーの色に合わせる)。試合はレスリングマットで行われ、主に投げ技と寝業でポイントが加算。一本勝ち以外は、試合終了時点での点数で勝敗が決します。ちなみに関節技は、ポイント加算がないかわりにギブアップで一本勝ちです。

 サンボは柔道とレスリングをミックスさせたようなルールですが、細かいところで微妙に異なります。すべてを説明すると長くなるので、大まかな違いをまとめました。

<柔道>
柔道畳で試合。道着着用(長袖、ズボン)で関節技は肘関節に対してのみ。投げ技が豊富で、絞め技も可。

<レスリング>
レスリングマットで試合。シングレット着用(レスリング用のコスチューム)、関節技や絞め技はなく「フリースタイル」「グレコローマン」によってルールが異なる。

<スポーツサンボ> 
レスリングマットで試合。道着(上衣)着用(長袖、ショーツ)で締め技は無いが脚関節技があり(腕と股関節もOK)、投げ技で一本勝ち、またはポイント加算をする。組手のバリエーションが豊富。

違いその1 服装

 まず大きな違いは服装です。レスリングはシングレットと呼ばれるコスチュームを身にまとうため、柔道のように道着を利用して相手を投げたり締めたりすることができません。サンボも道着を着用しますが、下は身体にフィットした短パンのようなものを着るのが特徴です。そのため、よりスピーディーな展開に持ち込むことができ、相手の足への関節技も認められています。

違いその2 勝ち方

 また、柔道は投げ技による一本勝ちパターンが豊富ですが、サンボは「技をかけた選手が立った状態で、相手を背中から落とす」ことでしか一本が認められません。さらに、柔道では相手の同じ側の襟と袖(右襟と右袖、左襟と左袖)を取った組み方を6秒以上続けると反則になりますが、サンボではこの組手が認められているため、自由度の高い戦い方が可能となります。

 したがって、サンボの大きな特徴としては「脚関節技」「組手の自由度」が他の格闘技より重要になるということが挙げられるでしょう。関節技の一本もあります。

キッズ向け大会や、体験入学もある

 難しそうなイメージですが、『キッズサンボ』という子ども向けルールの大会もあり、子どもでもイチから安心して取り組むことができます。サンボは実戦的な格闘技として護身術にもなるほか、健康のため、子どもの運動習慣のためにも役立つ格闘技といえます。

 各道場が体験入学を受けつけていることもありますので、興味のある方は情報をチェックしてみてください。

《参考サイト》
一般社団法人 日本サンボ連盟
一般社団法人 日本ジュニアサンボ連盟

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「相手を倒すことよりも大事なのは、生き残ること」実は平和主義の格闘技。それがロシアのシステマ! ブルース・リー創始の格闘芸術・ジークンドーを生体験!稽古参加の品川祐さんにも魅力を聞いてみた

<Text:松永貴允/Photo:Getty Images>

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