インタビュー
2018年7月25日

SKE48・鎌田菜月「文系女子と思いきや、じつはスポーツ経験も豊富」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#13 (1/3)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 今回お話を伺ったのは、7月4日に23枚目のシングル『いきなりパンチライン』をリリース、発売日のオリコンランキングで1位を獲得したSKE48に所属する鎌田菜月さんです。

 “将棋アイドル”として知られ、「ひふみん」こと元プロ棋士の加藤一二三さんとの対戦経験もあり、読書好きでマンガ好きと、文系タイプな鎌田さん。

 じつは水泳を6年、バレエを7年、弓道を3年、剣道を2年、ラグビーを3年(体育の授業)と、スポーツ経験豊富な一面を持ち、今年の名古屋ウィメンズマラソンでは完走を果たした“スポーツアイドル”でもあります。

 前編では、幼少期から習っていた水泳とバレエについて、始めたきっかけや印象に残っている場面を語ってもらいました。

SKE48屈指の水泳実力者になるまで

——将棋や読書、マンガ好きなど、インドア派のイメージが強かったんですが、スポーツ経験も豊富なんですね。

運動は特に得意なわけじゃないんですけど、昔から体を動かすのは大好きですね。私の家では「何事も、やるならしっかりやりなさい」という教育方針だったので、いろいろとやっている割には、全部長く続けているのが自分の特長かなって思います。

——最初に始めた水泳は、どんなきっかけで興味を持ったんですか?

私の通っていた幼稚園が近くのスイミングスクールと提携していたので、夏になると幼稚園のプールの授業にプラスして週に1回程度行くことがあったんです。それが楽しくて。泳げる子から順番に、ウナギ、金魚、カニのクラスに分けられるんです。

——クラスの名前が謎ですね(笑)。鎌田さんはどのクラスだったんですか?

私はカニさんのクラスからスタートして、周りの泳げる子を見て「いいな」って思いながら蹴伸びの練習をしていました。それから顔を水につけるのが怖くないようにということで背泳ぎを習ってたんですけど、小学2年生のときにスクールがなくなってしまって。それで別のスクールに通うことにしたんですけれど、そこは蹴伸びの次にクロールを習う方針で、また蹴伸びからスタートすることになってしまいました。

——すごくもどかしい感じですね。

そうですね。クロールをできるようになったら、もうできるようになっている背泳ぎを習うことになったので「すごく二度手間だな」と思いました。苦い記憶です(笑)。

——水泳はいつまで習っていたんですか?

たしか小学5年生までだったと思います。クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライまでできるようになって、次はメドレーだったんです。でも、そのクラスには中学生もいて体力的に全然勝負にならないこともあって。周りから「もったいない」って言われたこともあったんですけど、「自分にこのレベルは早すぎる」と思って辞めました。

——とはいえ、このときの水泳の経験はアイドルになってからも活かされていますよね。SKE48の冠番組『SKE48 ZERO POSITION 〜チームスパルタ!能力別アンダーバトル〜』(TBSチャンネル1)で2014年に実施された水泳大会で見事1位になっています。

あのときは、まずチーム対抗で予選して、勝ったチームのメンバーとまた戦って…という感じだったので、水の中にほぼ1日中いましたね。多分10キロくらい泳いだんじゃないかな。だから、後半は泳ぎというより体力勝負でした(笑)。

——それはけっこうきついですね。

でも、すごく楽しかったです。プロの方に「泳ぎ方がキレイ」ってフォームを褒めてもらえたのもうれしくて。しばらく泳いでなかったんですけど、体に染みついていたんでしょうね。

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