インタビュー
2018年7月25日

SKE48・鎌田菜月「文系女子と思いきや、じつはスポーツ経験も豊富」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#13 (2/3)

バレエを通じてサイドの役割の重要性を知った

——バレエを始めたのはいつごろですか?

小学校2年生から中学2年の終わりまで続けました。ちょうど受験勉強を始めるタイミングだったので。

——バレエはどういった経緯で始めたんですか?

仲が良かった友だちがバレエをやっていて、体が柔らかいことに驚いたんです。足をみょーんと広げているのを見て、「あれ、やりたい! どうやったらなれるの?」って思ったのがきっかけでした。

——衣装に憧れてとかではなかったんですね(笑)。でも、軽い気持ちで始めたのに長続きしたのはすごいです。

トウシューズを履きたい、あの動きをやってみたい、発表会であの役をやってみたいって課題がひとつずつ見つかっていくのが楽しいし、うれしかったんです。

——水泳とバレエを習った時期が一部かぶっていますが、どんなスケジュールでこなしていたんでしょうか?

バレエは月、火、木、土の週に4回。発表会が近いときは日曜もっていう感じでした。水泳は水曜と土曜に通ってました。

——なかなかハードスケジュールだったんですね。

でも、バレエが始まるのは夜の7時だし、友だちと遊ぶ時間もありましたよ。習い事がない日は図書室で本を借りて読んでましたし。その習慣が続いて、いまでも読書好きなんです。

——バレエのレッスンは、どんな練習から始まるんですか?

小さい子が習うプレクラスでは、ボールを持って体を引き上げる練習をしたり、ただただ楽しい感じでした。お母さんとの約束で「1日に30分は絶対にストレッチをやる」と決めていたので、すぐに体は柔らかくなりました。

——すると、当初の目標はすぐに達成したんですね。それでも続けたのはなぜだったんですか?

小学校中学年になっていろんな動きを習ううちに、「早くトウシューズを履きたい」って気持ちが湧いてきたんです。私が通っていたスクールでは、みんなが同じタイミングでシューズを履けるわけではなくて。だから「他の子より早く履きたい」っていうライバル意識を持ち始めたんです。

——うまくなった順にトウシューズを履くことができたんですか?

それもあるんですけど、私の通っていた教室では成長期がある程度終わるまでトウシューズを履かせないという方針があって。

——それはどうしてなんですか?

成長期で体つきが変わる前にトウシューズに慣れてしまうと、体の変化に対応できなくてうまく踊れなくなったりするので。それに成長期を迎える前にトウシューズを履いていると足がすごく変形してしまうんです。私もそんなに昔からトウシューズを履いていたわけではないんですけれど、足の指の形がおかしくなってますよ。人差し指が長いんですけど、押されて外側に曲がってるんです。

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