ベンチプレス110kg、アクロバットもお手のもの!体操教室を経営するKEITO に聞く「運動が得意な子」の育て方 (1/2)
連続バク転、逆立ち歩き、そしてベンチプレス110kg。幼い頃からアクロバットやさまざまなスポーツに親しんできたKEITOさんは、俳優として活躍する以外にも、子どもたちに体操を教える体操教室を運営する経営者としての顔があります。
体操教室で大切にしていることから、子どもの「できた!」を増やすための指導法、さらには自身の筋トレや身体づくり、意外なストレス対処法まで伺いました。
天真爛漫で、いつも動き回っていた子ども時代
——小さい頃からアクロバットを始めていたそうですが、子ども時代はどんな子どもでしたか?
とにかく天真爛漫な子どもでした。常に動き回っていて、公園で友達と遊んでいました。アクロバット、英会話、塾、バスケットボール、テニスとか、習い事もたくさんしていました。運動が生活の基盤になっていた子ども時代ですね。周りからは「スポーツ、運動神経がいい子」という印象だったと思います。あとは盛り上げ役でしたね。学校ではすごいうるさくて、学年の中心みたいな感じでした。
——日常的にアクロバットを披露するような子だったのでしょうか?
盛り上げたりするのは好きだったんですけど、意外とちょっとシャイだったんですよ。そのときに父から「せっかく披露できるパフォーマンスがあるんだから、学校とかでやって人気者になっちゃいなよ」と、家でご飯を食べているときに言われたんです。「あ、確かに。じゃあもうガンガンやっちゃおう」と思って、学校でも廊下とか運動会とか、いろいろなところで披露しました。案の定、人気になりましたね。
得意技は連続バク転。今でも”ストロングポイント”
——当時、一番得意だった技はありますか?
連続バク転ですね。コンクリートや芝生など、硬いところでも小学校半ばくらいにはできるようになっていました。
——今も得意技は連続バク転ですか?
今もやっぱり得意技は連続バク転です。体操選手はマットの上で技を行いますが、コンクリートの上で10回できるのは迫力もありますし、硬い床でもできるのは僕のストロングポイントです。
——逆に、苦手なアクロバット技は?
「2回前宙」です。トランポリンで2回前に回る「2回前宙」という技がありまして、それを練習しているときに、友達が膝を顎にぶつけてケガしているのを目の前で見てしまったんです。それがきっかけで、今でも唯一、恐怖心が残っている技ですね。「ケガしたらどうしよう」という気持ちがどうしても頭にあるので、今もやっぱり苦手です。
「自分が一番得意だったことを、子どもたちに教えたい」
——子ども向けの体操教室を始めようと思った理由を教えてください。
自分が幼少期に一番得意だったことを子どもたちに教えたいっていうのが一番の理由です。体操を小さい子に教えること、あと子どもが好きという理由もありますね。
——体操教室では、具体的にどんなことを教えているのですか?
ストレッチから身体の柔軟性を上げていき、そのあと身体の基礎づくりのための筋力トレーニングを行います。体幹やジャンプ力、バランス力……いろいろなものを鍛えるトレーニングをします。そのあとに身体の感覚をつかむための体操の技。これが基本のレッスンメニューになっています。生徒のレベルに合わせてバク転、バク宙とかも教えていきます。
何より大切なのは「体操って楽しい」と思ってもらうこと
——子どもたちを指導するとき、一番大切にしていることは何ですか?
僕が一番意識しているのは、「体操って楽しい」って思ってくれること。これが一番レッスンの中で意識しています。
——アクロバットに恐怖心がある子には、どんな指導をしていますか?
怖いと思っている子には、まず小さい技からでもできる技を見つけて、成功体験を一つでも多く積み重ねてもらって、自信をつけさせる。そこからアプローチをかけていきます。

「運動神経が悪い子」でも、あとから伸ばせる
——「うちの子、運動神経があまりよくないかも」と悩んでいる親御さんに、どんなアドバイスをしますか?
運動神経は伸ばせます。運動神経があまりよくない子どもって、まず自信がなくて、技にチャレンジしないんです。なので、その子ができる技を見極めて、1個でも多く成功体験を作ってあげるんです。そうすると「自分にも技ができるかも」ってどんどん自信がついて、難しい技もできるようになっていく。小さい成功体験を積ませてあげるっていうのが答えですね。
——反対に、運動神経がいい子にはどんな特徴がありますか?
やっぱり動いている量が多いですね。あと、動きを理屈から考えてインプットしたい子と、とにかく感覚で「次は足を伸ばそう」とか「右向こう」とか感覚やる子がいて、タイプが分かれます。運動神経がいい子は考えすぎず、とにかく回数を重ねている子かもしれません。
「楽しんでいる子」は伸びるのも早い
——上達が早い子に共通していることはありますか?
楽しんでいる子は伸びが早いです。「この技できるようになりたい」とか、好奇心があって楽しんでいる子は「早く立ちたい」「お尻つかずに立ちたい」など楽しむ気持ちが前に出ているので、疲れていても練習回数をこなせています。
——体操が得意でも、球技など別のスポーツが苦手ということはありますか?
あるとは思います。でも体操は頭の先からつま先まで全部使ってやるスポーツなので、一番運動神経を上げるのにはおすすめのスポーツだと僕は感じています。球技が苦手でも克服できる子も多いですよ。
——なぜ体操が、ほかのスポーツにもつながるのでしょうか?
自分の身体の感覚が分かるようになるんです。「今、自分の手がどういう位置に向いていて、足がどのぐらい開いているか」とか。そういう自分の身体の感覚って、体操をやっていると分かるようになるので、ほかのスポーツにも活きてきますよ。
「怒る」よりも、子どもがやりたいことを尊重する
——親御さんが子どもの運動能力を伸ばすとき、気をつけたほうがいいことはありますか?
そうですね、僕はまだ子どもがいないので親御さんの気持ちをどこまで言っていいのか分からないところではありますが、「すぐ怒る」、「怒る回数が多い」は気をつけたほうがいいかもしれません。顔がこわばっている子の場合、送り迎えのちょっとした時間でさえ「あ、怒られてるな」っていうシーンをよく見るんです。何も言わないのも良くないのですが、基本的には子どもがやりたいことを尊重してあげて、ダメなところはダメと伝える、そのバランスが本当に大事だなと思っています。

——体操教室で「もうやりたくない」と言う子もいますか?
います。そういう子にも「この子、この技だったらできそうだな」っていうのを見つけて
成功体験を積ませるのがいいと思います。そうすると「あれ、できる」「やっぱり楽しいかも」って変わったりするんです。「できる技を見つけてあげる」っていうのはポイントですね。








