インタビュー
2018年9月26日

GoPro創業者兼CEOが語る、GoPro×スポーツ×ビジネスの素敵な三角関係 (1/3)

 GoProから、アクションカメラの最新製品「GoPro HERO7 Black」が9月27日に発売されます。GoProシリーズと言えば、サーフィン、スキー、バイクなどあらゆるアクティビティを楽しみながら、鮮明な映像を記録できるスポーツカメラの先駆的存在。いまやアメリカを代表する大企業のひとつにまで急成長した同社ですが、一体どのような人物が率いているのでしょうか――。

 今回、MELOS編集部の単独インタビューに応じてくれたGoPro創設者兼CEOのニック・ウッドマンさんは、大のサーフィン好き、おまけにハリウッド俳優のようなイケメンの43歳でした。新製品の概要を紹介するとともに、ニックさんに「スポーツのこと」「仕事のこと」を聞いてきました。

▲GoPro創設者 兼CEOのニック・ウッドマンさんは、1975年生まれの43歳

HERO7 Blackはランニングに最適

 GoProから9月27日に発売される新製品は「HERO7 Black」「HERO7 Silver」「HERO7 White」の3モデル。フラッグシップのHERO7 Blackは正規販売価格53,460円(税込、以下同)で、4K撮影に対応したHERO7 Silverは41,580円、1080pで撮影できるHERO7 Whiteは31,860円となっています。ところでニックさんは、インタビューの中でHERO7 Blackの特徴について「ランニングしながら撮影できるカメラです。これまで、世の中にそういうカメラってなかったでしょう?」とアピールしました。どういうことなんでしょう?

▲フラッグシップモデルのHERO7 Black。正規販売価格は53,460円

 その答えは、HERO7 Black最大の特徴であるビデオ安定化機能「HyperSmooth」にありました。手ブレを防止するビデオスタビライゼーションの性能が、従来製品とはまるで比較にならないほど向上しているのです。例えるなら4万円するジンバルがGoProの中に搭載されたイメージ。筆者も試しにHERO7 Blackで録画しながら周辺を小走りしてみましたが、カメラが上下左右に動いても、撮れた映像はまったくブレていませんでした。従来製品とほぼ同じ大きさ、重さでこれを実現できたところに衝撃を受けます。

▲HERO7 Blackの操作画面。4K60で撮影する映像にもHyperSmooth安定化を適用できる

 「街中、郊外、山や海岸など、皆さんさまざまなところでランニングを楽しんでいます。走りながら撮影したいと思った方もいるでしょう。けれどスマホでは手ブレしてしまうし、手ブレ防止のためのジンバルを持って走るのは大変です。プロ用の大型カメラを担いで走ることもできません。でもHERO7 Blackがあれば、それが可能になるんです」とニックさん。言うまでもなく、ランニングは世界中で親しまれています。このニーズを取り込めたとしたら……。そのとき、HERO7 Blackはグローバルで大ヒットするのではないでしょうか。

▲HERO7 Silver(左下)、HERO7 White(右下)。HERO7 Blackと同じサイズ感

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