GoPro創業者兼CEOが語る、GoPro×スポーツ×ビジネスの素敵な三角関係 (2/3)
サーフィンのこと、仕事のこと
ニックさんが20代の頃に着想した「もしサーフィンしながら撮影できる小型カメラがあったなら」というアイデアが、後のGoPro誕生に結びついたという話は有名です。同氏にとって、サーフィンの魅力はどこにあるのでしょうか。そんな質問をぶつけてみると、開口一番に出てきた答えは「サーフィンにはリスクがある。それがアドレナリンの放出につながります」でした。
また普段、行く機会がない国や地域を訪れるきかっけにもなる、と続けます。「サーフィンを理由に、世界中を旅行できるわけです。それは新しい波を求めてハンティングする感覚。このほか、仲の良い友だちと一緒に、楽しくアクティブな体験を共有できるのも大きな魅力ですね」。それらをひっくるめて“サーフィンの魔法”と呼んでいるのが印象的でした。
▲お気に入りの海岸はインドネシアにあるそうです
アクティビティによってアドレナリンが出ることは、心にとって良いこと、とニックさん。「人は情熱を傾けていることに集中するとき、心臓がドキドキして、血液が体内を駆け巡ります。そうした場面では創造力を発揮でき、抱えていた問題も解決できる。だから自分の場合、海や山にいるときなどスポーツをしているときにイチバン良いアイデアが訪れるんです」。自身が40歳を過ぎても活き活きと健康的な秘密は、そんなところにあるようです。それにしてもサーフィンと仕事の話が密接につながっているところが、いかにもニックさんらしい。
▲写真はHERO7 Blackのバッテリーカバーを開けたところ。着脱式のリチウムイオン充電式ながら、ハウジングなしで10m防水に対応。マリンスポーツも安心して楽しめます
GoProでは毎週3時間、社員に「自由時間」が与えられるそうです。そこでは、いま自分が情熱を傾けていること、関心があることに時間を費やして良いルール。スポーツに取り組む人、新しいことにチャレンジする人など、さまざまな社員がいるとの話でした。