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なんとか続いたランニングの習慣化。2020年こそは鍛え直します│連載「甘糟りり子のカサノバ日記」#41

 アラフォーでランニングを始めてフルマラソン完走の経験を持ち、ゴルフ、テニス、ヨガ、筋トレまで嗜む、大のスポーツ好きにして“雑食系”を自負する作家の甘糟りり子さんによる本連載。

 今回は2019年最後のエッセイです。今年も残りわずかとなりましたが、甘糟さんにとってどんな1年になったのでしょうか。振り返りつつ、来年の抱負についても綴っています。

あんまり運動できなかった1年

 個人的な実感ですが、今年は本当に「あっという間」でした。これといって大きなトピックがあったわけでもないのに。

 とにかく慌ただしくて、年賀状をいただいた方に申し訳ない気持ちとともにLINEやらメールやらでお返事を書いたのが、つい数週間前のような気がします(私、昨年から年賀状をやめました)。

 運動もあんまりできませんでした。昨年夏から再開して、けっこうがんばっていたジムでの筋トレも、今年はほんの数えるほどしか行けなかったし、あんなに好きだったテニスも、今年こそと思っていたサーフィンも、結局一度もやりませんでした。海に出たのはボートサーフィンを見学した時だけだった……。

 プールにも一度も入らなかったし、ヨガに至ってはもはやヨガマットをどこに仕舞ってあるか、もうわかりません。スポーツといったら、ゴルフのラウンドを数回したぐらい。新しいことにも何もトライできませんでした。もう、私、このMELOSでこの連載を続けていく資格があるのかしらん、というぐらい身体を動かしてない。

 そんなていたらくな中、なんとか続いているのはやっぱりジョギングです。ランニングとはいえないスピードですが、週に一、二度はウェアを着てシューズを履き、海岸線に向かいます。正直なところ、ほとんどお散歩になってしまうこともなくはない。でも、というか、だから続いているんだと思います。

 別に足がつらくなるわけではないんです。体力がついていかないわけでもない。なんとなーく走るのが面倒になっちゃう。要は気力ですよね。最近の私は、この気力にあまり逆らわないようにしております。ジョギングだけでなく、生活全般的に。何しろ、ほら、そろそろ「更年期」ってやつですから。あんまり真面目にやろうとすると、どこかで心が破けちゃいそうな気がして。自分を騙しだましで乗り切ろうとしております。甘いかな? まあ、甘糟だから。

 話をジョギングに戻しますと、ものの2〜3キロ走るとなんとなーくかったるくなってきて、まあいっかーと歩いて2〜3キロ、でもって、最後だけはスピードあげて1〜2キロ走って、最後にダッシュして、さも「今日も走ったなあ」ということにしちゃうんです。終わりよければすべてよし、を地でいくジョギング方法。

 そんな怠け者全肯定なやり方と「インスタ」が私の持続の理由かと思います。ジョギングや散歩で海岸線に出たら、必ず江ノ島を入れた風景を撮って「本日の空と海と江ノ島」というハッシュタグをつけてアップしています。江ノ島が入っていれば、どんな場所からのどんな角度でもOKってことにしております。これがなかなかおもしろい。夕陽を狙って出ることが多いのですが、そうすると夏と冬では時間帯が2時間ぐらい違います。もっとも多いのは稲村ヶ崎公園から撮影ですが、パール富士の日は一眼レフを持った人々でびっしりなのでそれを後ろから撮ったりもしました。雪の日も公園に行ってみたら、当たり前ですが人っ子一人いなかった……。

 というように、気が散りながらも、なんとかジョギングは続けております。来年はお正月からジムに行こうと決めました。一から鍛え直します。中年でも更年期でも根性ナシでも、がんばり過ぎずに身体を変えられるかどうか、ゆっくりと実験してみるつもり。ゴルフはコンスタントに100を切れるように。テニスも再開したいと思います。

 2020年のオリンピックイヤーも、どうぞよろしくお付き合いください。

 みなさま、よいお年を!

[プロフィール]
甘糟りり子(あまかす・りりこ)
神奈川県生まれ、鎌倉在住。作家。ファッション誌、女性誌、週刊誌などで執筆。アラフォーでランニングを始め、フルマラソンも完走するなど、大のスポーツ好きで、他にもゴルフ、テニス、ヨガなどを嗜む。『産む、産まない、産めない』『産まなくても、産めなくても』『エストロゲン』『逢えない夜を、数えてみても』のほか、ロンドンマラソンへのチャレンジを綴った『42歳の42.195km ―ロードトゥロンドン』(幻冬舎※のちに『マラソン・ウーマン』として文庫化)など、著書多数。GQ JAPANで小説『空と海のあわいに』も連載中。近著に『鎌倉の家』(河出書房新社)『産まなくても、産めなくても』文庫版(講談社)

<Text:甘糟りり子/Photo:Getty Images>

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