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背負投を武器に強くなる主人公に自分を重ねて。柔道・野村忠宏『柔道部物語』【私のバイブル #1(前編)】 (2/2)

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まあ逃げ切れるわけないんですよ(笑)。カネも尽きるし逃げる場所なんてせいぜい実家くらいしかないわけだし、4~5日逃げられればいい方で、最終的には全員連行されて戻ってきて(笑)。でもいろんなしきたりとかはありますけどずっと受け継がれてきたその学校の伝統、素晴らしい伝統もあれば素晴らしい理不尽さもある。その中で鍛えられた3年間だったっていうのはありますよね。

いつかマンガに登場したいと……

― 部活の描写がリアルな柔道部物語だけに、登場する先輩後輩など、いるよなーこういう先輩というのが必ず話に出てくるところではありますが、野村さんの中学高校時代にもそんな先輩はいましたか?

三五の柔道部の先輩後輩ではそこまでドンピシャっていうのはいなかったですけど、このマンガでは古賀(稔彦)先輩をはじめ、他にも名前を変えながらだけど、当時の著名な柔道家の方もいっぱい登場していましたし、明らかに自分の高校がモデルと思われる高校も登場しているわけです。なので「あ、これ誰々先輩だ」みたいなのはありましたよ(笑)。だから自分もいつかこのマンガに登場できたらすごくうれしいなぁっていう気持ちになっていましたよ、当時は。


― 当時の柔道部男子にとっては、身近な人(をモデルにした人物)がマンガに出ているというのもリアリティとして受け入れられていたし、野村さんのように「もしかしたら自分も……」というのは、練習を頑張るモチベーションのひとつになっていたかもしれませんね。

そういえば小林先生は今『JJM女子柔道部物語』を連載されていますよね。あれは恵本裕子というアトランタ五輪に出場した、日本女子柔道初の金メダリストをモデルにしたストーリーなので、自分もこのあと出るチャンスがあるんじゃないかと思っているんですよね(笑)。小林先生、自分の登場、待ってます!

⇒後編に続く
あのシーンが刷り込まれていたから金メダルに繋がった。柔道・野村忠宏『柔道部物語』【私のバイブル #1(後編)】

[プロフィール]
野村忠宏(のむら・ただひろ)
柔道家。1974年奈良県生まれ。祖父は柔道場「豊徳館」館長、父は天理高校柔道部元監督という柔道一家に育つ。 アトランタ、シドニー、アテネオリンピックで柔道史上初、また全競技を通じてアジア人初となるオリンピック3連覇を達成する。その後、たび重なる怪我と闘いながらも、さらなる高みを目指して現役を続行。2015年8月29日、全日本実業柔道個人選手権大会を最後に、40歳で現役を引退。2015年9月に著書「戦う理由」を出版。ミキハウス所属
・野村忠宏オフィシャルサイト
http://www.nomuratadahiro.jp/

[作品紹介]
『柔道部物語』(全11巻)
高校に入学したばかりで何も知らない三五十五(さんご・じゅうご)は、先輩たちの甘い言葉に乗せられて柔道部に入部。ところが、入部したとたん先輩たちの態度が豹変。シゴキはあるわ、坊主頭にさせられるわ、もちろん女の子との交流会なんて真っ赤なウソ。でも、一度やると決めた柔道だ。強くなってみせるぞ――!! 読み出したら止まらない!! 珠玉の本格柔道コメディ。
・講談社コミックプラス
http://kc.kodansha.co.jp/

[撮影協力]
講談社 ヤングマガジン編集部・イブニング編集部
©小林まこと/講談社

<Text:関口裕一+アート・サプライ/Photo:小島マサヒロ>

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