ボルダリング初心者が知っておきたい、クライミングシューズの失敗しない選び方 (1/3)
ボルダリングにはボルダリング用のシューズ、正式には「クライミングシューズ」と呼ばれる専用シューズがあります。ボルダリングを始めてからしばらくは、レンタルシューズのあるジムで借りて感覚をつかみましょう。
ある程度経験を積んだら、上達のためにもマイシューズに切り替えたほうがいいでしょう。クライミングシューズの種類や特徴、初めて購入するときに気を付けるべきポイントや選び方を「L-Breath 御茶ノ水店」の専門スタッフに訊いてきました(監修:L-Breath 御茶ノ水店)。
あわせて読みたい:ボルダリング上達のコツ。初心者一番の悩み「腕がパンパンに張る!」を解決するには
専用シューズの必要性とマイシューズ購入のタイミング
ボルダリングでは、積極的に足を使って登っていく事が重要です。そのためには足でしっかりとホールド(壁に取り付けられた突起物)を「つかむ」必要があります。それを可能にするのがクライミングシューズです。足袋を強化したものとイメージすればわかりやすいでしょう。岩の感覚がつかみやすいラバー製のソールでホールドをしっかりグリップします。
クライミングシューズは、岩登りに特化した特殊なシューズです。お世辞にも履き心地のいいものではありません。どのくらいのフィット感が必要なのか、どのようなタイプが自分の登りのスタイルに合っているのかをつかむため、慣れるまではレンタルシューズを借りるのがいいでしょう。
マイシューズの購入は、何度か経験を重ねてもっと上達したいと思った頃でいいのではないでしょうか。マイシューズは、レンタルシューズよりも当然のことながら自分の足に馴染むので、より登りやすくなって、上達の助けになるはずです。
クライミングシューズの特徴・種類
クライミングシューズは、クライミングが盛んなヨーロッパやアメリカを中心に進化を遂げてきました。レザーのアッパー(シンセティック/合皮のものもあり)、ラバー製のトゥ(つま先)およびソール(底)という作りになっています。
その特徴をひと言で表すとするなら、タイト(きゅうくつ)。足にぴったりフィットするように作られているからです。以下はクライミングシューズの主な種類と、それぞれの特徴です。
【1】着脱方法の違い(種類)/履き方の違い(種類)
●ベルクロ
マジックテープの開閉で装着するタイプ。クライミングシューズは足を圧迫するため、休憩時には脱ぐことが多い。着脱の簡単さや調整のしやすさで、ジムでのボルダリングはもちろん、外でのボルダリングやロープクライミングまで、すべてのスタイルのクライマーに愛用されているバランスタイプ。反面、締め込めるポイントが限られているのでより自分の足に合う形のシューズを選びたい。