パンプスのサイズが大きい、小さい…靴を買うときのお悩みQ&A (1/2)
2023年の新春セールがもうすぐ始まりますね。3年ぶりに行動制限がない年末年始ということで、気持ちが高まっている方も多いのではないでしょうか。
今回は新春セールで靴を新調しようと考えている方に向けて、靴のサイズの選び方や、購入後に気をつけたいポイントなどについて、株式会社ワコールの靴ブランド「サクセスウォーク」に勤める上級シューフィッターが解説していきます。
知っておきたい靴選びQ&A
Q.靴を選ぶときはcmが合っていればOK?
A. 足のサイズは縦の長さだけではありません
おそらく、多くの方は足の縦の長さ、いわゆる「何cmか」を基準に靴を買うと思いますが、足のサイズ測定には3つのポイントがあるそうです。
- 足長(そくちょう)・・・一番長い指先からかかとまでの長さ。これは一般的ですよね。
- 足囲(そくい)・・・親指付け根の一番出ているところと、小指付け根の一番出ているところを通る一周の長さ
- 足幅(そくふく)・・・親指付け根の一番出ているところと、小指付け根の一番出ているところを結んだ直線の長さ
足長に加えて、足囲や足幅を重視することで、よりフィットする靴を選ぶことが可能です。
同じ足長でも足囲が細い人、大きい人、 幅が広くて甲が薄い人、幅は狭いけれど甲が高い人など、足の形がさまざまあるためです。
Q.足の形で合う靴、合わない靴はある?
A. ぴったりな靴を選ぶときは、足の形によって選ぶ靴は変わります
ぴったりな靴を選ぶときは、足の形を考えることも重要です。
たとえばかかとの形状でも、 かかとの丸みがあまりない「ラインかかと」、かかとの丸みがある「ラウンドかかと」、 かかとの丸みがしっかりとある「カーブかかと」という3つのタイプがあります。
足長も足囲も合っているのにかかとが脱げてしまう人は、このかかとの丸みが靴と合っていないことが原因 としてあげられます。
Q.足の負担は ヒールの高さに関係する?
A.関係します
女性ならばヒールの高さも気になるところ。ヒールが高くなるにつれて足の前部分(足指の付け根あたり)に負担が大きくなるので、注意が必要です。
裸足の時は足の前部分(足指の付け根あたり)と後ろ部分(かかとのあたり)にかかる圧はほぼ均等ですが、5cmヒールになると前 7:後 3、 さらに7cmヒールでは前 8:後 2ほどの圧力がかかると言われています 。
Q.㎝が合っていれば、幅が合わない靴を履いても問題ない?
A.㎝が合っていても、足幅や足囲が合っていないと痛みが出ることも
足幅や足囲が合わないと、甲とパンプスの間に隙間ができてしまうことがあり、足が前に滑ってしまいます。
足が前に滑ると指先が当たり、前足部が窮屈になります。その結果、足全体の痛みにつながりやすくなることも。
Q.靴を試着するとき、 サイズが合っているかチェックするには?
A.いつもと同じスピードで問題なく歩けるのかチェックしましょう
靴を試着する時にもコツがあります。多くの人はその場で軽く足踏みをすると思いますが、少し時間をとって、いつもと同じスピードで問題なく歩けるのかチェックしましょう。
また、その場で数回つま先立ちをし て、痛いところがないか確認することや、普段履いている靴下・ストッキング・タイツの厚みを考えることも重要です。
つま先立ちをしたときに脱げないか
靴と足の甲の間に、指1本がすっと通るかどうか。食い込んでいないか、スキマが大きすぎないか。くるぶしが靴に当たっていないか
歩いたときに脱げない、ストッキングや靴下がたるまない、食い込まない
続いて、靴を購入した後に気をつけたいことについて。