ストレスが多い人、少ない人ではダイエット方法も異なる? その実態とは
気がつけば、年末年始に体重が増えていた。そんな方も多いのではないでしょうか。そろそろ気になってくるダイエット。メディプラス研究所・オフラボが興味深い調査結果を公開しています。
ストレスの多い・少ないで異なるダイエット方法
同研究所は、全国の20~69歳という幅広い年代の男女14万人に対して、インターネット調査を実施しました。なお、今回の調査結果で重大な役割を持つ「ストレスの多い・少ない」の判断基準ですが、厚生労働省のストレスチェックの基準により算出されています。
「あなたは現在、ダイエットをしていますか?」。おもしろいことに、この質問に対する答えでも、高ストレス女性と低ストレス女性で回答が異なります。イエスと答えたのは、高ストレス女性(ストレスチェックで77点以上)が、約半数の42.7%、低ストレス女性(同39点以下)がその半分以下の20.1%という結果になりました。ストレスを感じている人ほど、ダイエットをしている割合が高いということになります。
制限型ダイエットはストレスが溜まる!?
次に、ダイエットの方法についても見ていきます。高ストレス女性・低ストレス女性のそれぞれが行っているダイエットを見ていくと、「サプリ」「こんにゃく」「バナナ」「寒天」といった置き換え型ダイエットが共通して目立ちますが、とくに高ストレス女性は「糖質制限」(1.75倍)、「炭水化物抜き」(1.70倍)といった、いわゆる“制限型ダイエット”を実施している方が多い結果になりました。
一方、低ストレス女性は、「食べ順」(1.71倍)や、「肩甲骨」(1.35倍)、「ヨガ」(1.25倍)といったダイエット方法が多くなっています。がまんをするダイエットではなく、工夫をするダイエットともいえるでしょう。こうなってくると、“鶏が先か卵が先か”ではありませんが、ストレスがダイエットに起因するものという可能性も出てきます。
高ストレス・低ストレスで食習慣にも違いが
さらに、日常の食習慣についても見ていきましょう。低ストレス女性は高ストレス女性と比較して「1日30品目が目標」が1.62倍、「お味噌汁を1日2杯」が1.60倍と、毎日の食事で体にいいとされる品目数、発酵食品など、内容を気遣っている傾向にあります。
また、「噛むことを意識」は1.69倍でしたが、噛むことによるストレスオフ効果は、科学的にも実証されているので、この部分の差異も大きいでしょう。
低ストレス女性は約7割が「ダイエットしていない」と回答しましたが、こうした日常的な習慣を意識しているか否かが、自然にダイエットや健康的な生活につながっているのかもしれませんね。
<Text:辻村/Photo:Getty Images>