ウェルネスフード
2021年12月6日

【心身が疲れたときに】管理栄養士が語る「はちみつレモン」の魅力

昔から疲労回復の定番として親しまれてきた「はちみつレモン」。実は、栄養学の観点からもしっかりと疲労回復効果が期待できるそうです。今回は、管理栄養士の渥美まゆ美先生が語る「はちみつレモン」の活用方法について紹介します。

クエン酸に含まれるキレート作用で代謝促進

レモンの特徴である酸っぱさの成分、そのひとつがクエン酸です。クエン酸には、ビタミンやミネラルの吸収を助けるキレート作用があり、この作用をによって代謝が上がり、結果的に疲労の回復をサポートしてくれます。

レモンに含まれるクエン酸の含有量は、果物の中ではトップクラス。他の果物と比較すると、みかんの約6倍、りんごの300倍も多く含まれています。

レモン単体で食べることはなかなか難しいと思いますが、はちみつに漬けることで、酸っぱさが緩和されるだけでなく、レモンのクエン酸がはちみつのビタミンB群の吸収効率を高める相乗効果も生むそうです。

レモンとはちみつの組み合わせは、おいしいだけでなく、栄養面でも相性抜群の食材ということですね。

酸化ストレスの改善にも効果アリ

激しい運動や強い精神的ストレス、喫煙などの習慣は、酸化ストレスの要因になります。そんな酸化ストレスの改善にも役立つのがレモン

渥美先生は、「レモンには、非常に抗酸化力の高いエリオシトリンが含まれています。果皮に多く含まれることから、皮ごと食べられるはちみつレモンは、ポリフェノールをふんだんにとることができます」と語っています。

また、レモンの香りは、軽作業の負担感や疲労感を軽減する効果も報告されています。果皮に多く含まれる香り成分、リモネンは自律神経の交感神経を刺激することが知られており、元気のもとになると考えられています。

幅広いアレンジが可能な「はちみつレモン」

気になるはちみつレモンの作り方ですが、渥美先生によれば、レモンを好みの形に切ってはちみつに漬けるだけ。「1日漬けておくのがベストですが、急いでいる時は30分でもOKです。冷蔵庫にいれておけば1週間程度もちますので、常備食として作り置きしておくといいかもしれません」と紹介されています。

また、そのままでもおいしく食べられますが、幅広いアレンジも魅力。ドリンクやスイーツ、料理のソースに応用するなどさまざまな利用方法があります。

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<Text:辻村>