インタビュー
2018年11月15日

部員ゼロからチームを作り上げた。足立佳奈さん、チームスポーツや部活で大切なことってなんですか?(前編) (2/3)

メンバーが練習に来ない!

――どんなふうにして同学年のメンバーと練習をしていったのですか?

部活が休みの日もみんなで集まって、イチから練習をはじめました。まずみんなで走って、筋トレをして、キャッチボールをして、素振りをしました。キャッチボールでだいぶ球が取れるようになってから、ノックを30回連続で取れたら終わり! というメニュー。ノックを打つ速さはその子に合わせて緩めたりしていましたね。

――スパルタですね……。チームメイトは、根を上げませんでした?

私が厳しく言い過ぎたのか、途中から練習に5人しか来なくなってしまって(笑)。これはいけないと反省し、また一緒に練習をしよう、と伝えるために1人1人の家に行きましたね。

――具体的にどんなことを話されましたか?

まず厳しくしてごめんなさいと伝えました。それから各メンバーのいいところを話したんです。1人の子は、グラウンドに入る前と出るときに必ず、帽子を取って一礼していて、それって初めて運動部に入った子は、ほとんどできません。ただ、その子はそれができていたので、それはすごいことだよって話しましたね。別の子にはグラウンド整備を最後まで残って丁寧にやってくれていること、ある同級生にはいつも家の前でお父さんとキャッチボールをしているのを見たよって伝えました。部員みんなの部活への前向きな姿勢を伝えたうえで、「ここはこうしてほしい」という私の譲れない部分も言いました。

――みんな、分かってくれましたか?

はい。1対1で話すことで、みんな分かってくれました。

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