インタビュー
2018年11月21日

経験ゼロの部員がソフトボールでひとつに。足立佳奈さん、チーム作りで大切なことってなんですか?(後編) (1/3)

 「LINE×SONY MUSICオーディション」で12万5094人の中からグランプリを獲得した19歳のシンガーソングライター、足立佳奈さん。10代の中高生から大きな人気を集め、TBSドラマ「チア☆ダン」にダンス部員役として出演し話題に。

 そんな足立さんは小学校3年生から野球を始め、中学時代はソフトボール部で活躍。前編では、同級生の部員ゼロからメンバーを集め、ソフトボール部で活躍した中学時代の経験を赤裸々に語っていただきました。後編では、部活で学んだ“チーム作りの秘けつ”を伺います。

前編:部員ゼロからチームを作り上げた。足立佳奈さん、チームスポーツや部活で大切なことってなんですか?(前編)

部員を知ることがチーム作りで大切

――中学時代、同級生ゼロから部員を集め、経験ゼロのメンバーにソフトボールを教えるなどチーム作りに奔走されましたね。チーム作りをするうえで、一番大切にしていたことはなんでしょうか?

メンバーのことをちゃんと知ることですね。相手のことを知らなかったら、相手の言いたいことが分からない。“この子にはこういう意見があって、こうしたいんだ”ということを理解できると、よりその子が言っていることの意味が分かります。「自分の主張だけを押し付けていても人は動かない」ということを経験しましたので、相手と自分の意見を取り入れた提案するようにしていました。そうすることで、意見が一方通行にならないですよね。

――逆にうまくいかなったことは?

私は口調が強くて、主張を押しつけてしまうところがあったんです。でもある時、言い方がキツいと聞いてくれないなと気づきました。とはいえ厳しさもやっぱり大切。だったら厳しい反面、別の場面では優しくしよう、と。ただ、中学生のときって、上手に表現できないところがあったりして、うまくできていたかどうか、分かりません。成長した今だったらできるかなと思いますが。

――メンバーのことを知ることが大切とのことですが、選手として伸ばすために具体的にどんな行動をとるようにしましたか?

バッターが上手で守備が苦手な子、その逆の子など、それぞれ得意・不得意なことってありますよね。苦手な部分を克服することも大事なんですが、私は得意な部分をより伸ばすように励ましました。

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