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ハードル界が今アツい!W日本記録保持者に聞いた強さの秘密とは?高山峻野×寺田明日香[新春特別対談](前編) (1/2)

 2019年シーズン、日本のハードル界では男女ともに日本新記録が出るメモリアルイヤーになりました。樹立したのは、男子110mハードルの高山峻野選手と女子100mハードルの寺田明日香選手。

 高山選手は中学校からハードルを始め、2015年から2年おきに日本選手権3度優勝。そして13秒25をマークし、男子110mハードルの日本記録を塗り替えた最強ハードラーです。

 一方、寺田選手は高校からハードルを始め、インターハイを3連覇したのち日本選手権も3連覇しました。23歳のときに一度陸上を引退し結婚・出産を経て、7人制ラグビーへ転向後、2019年に陸上競技へ復帰。日本新記録12秒98をマークした最強ママハードラーです。

 年齢もキャリアも違うふたりですが、日本タイ記録にたどり着くと数週間後の試合で日本新記録を更新。さらに100mの自己ベストを更新し、世界陸上へ出場という共通点があります。

 日本を代表するトップハードラー同士であるものの、今回がきちんと話す初めての機会とのこと。対談前編では、お互いの印象や練習の共通点についてお聞きしました。

お互いの印象

—— 寺田選手は6年間陸上競技を離れ2019年シーズンに復帰しましたが、高山選手は以前の寺田選手のことは知っていたのですか。

高山:僕も競技をしていたので当時からもちろん知っていました。女子のハードルといえば寺田さんというイメージもあったので……。ただ、失礼かもしれませんけど、まさか復帰してすぐこんなに活躍されるとは思っていませんでした(苦笑)。

寺田:普通に考えたらそうかもしれませんね(笑)。私は陸上を離れてからしばらく見ていなくてわからなかったけど、2017年の第101回日本選手権で優勝されていて、それは見ていました。もともと110mハードルは、増野元太くんや金井大旺くんなど、北海道出身者が多いので見る機会もあって。でも金井くんは私と目を合わせてしゃべってくれないんです(笑)。

—— そうなんですね(笑)。高山選手と初めて会話したのはいつですか。

寺田:たしか、高山くんとは第1回Athlete Night Games in FUKUIの前日練習のときに、「アプローチはどうやって走っているの」と聞いたのが初めてだったと思います。「気合です」という答えが返ってきて、「そうだよね」って返した気がする。

高山:いつか話してみたいなと思っていたんですけど、やっぱり年上だし、自分からは話しかけられないので……。だからあの時はうれしかったですね。でも初めてだったし、突然話しかけられたのでなんて言ったらいいのかわからなくて、あんな答えになってしまいました。

—— 寺田選手にはどんなイメージを持っていたのですか。

高山:すごくアクティブな方なので、僕とは正反対な方だなと思います。僕は逆にインドア派というか、引きこもりタイプなので……。競技に対する考え方なども全然違うと思うので、うらやましいなと思っていました。僕に無いところばかり持っているなと。

—— 高山選手はネガティブ発言が多いけれど、レースに挑む姿勢は? ガーッと入らないのですか。

高山:僕はそのレースの最低限のことができればいいと思ってるので、それで思った以上のタイムが出ればうれしいけど、あんまりレースに向けて入り込むことはないですね。そこは寺田さんとは正反対だと思います。

寺田:私も今年の日本選手権までは入り込んでいたけど、考えずに走らなきゃいけないなと思ったので、もうやめたんです。

高山:確かに、日本選手権、テレビで観てましたけどすごい顔をしているなと思って……(笑)。

寺田:あれはわざと作っていたんです(笑)。でも一度陸上を離れる前は、高校時代からあんなタイプでしたね。「誰も近寄るな!」という感じで。でも今はもうリラックスしっぱなし。

高山:そうですよね、変に力むよりいいですよね。

ふたりがハードルを始めたきっかけ

—— たしかに今の寺田選手はポジティブですね。おふたりがハードルを始めたきっかけを教えてください。どういうところがおもしろかったですか。

寺田:ハードル歴は高山くんの方が長いよね。私は高校に入って中村宏之監督(現・北海道ハイテクAC監督)から「ちょっと跳んでみろ」と言われてからハードルを始めました。10台のハードルがあって、クリアランスをするたびに0秒01縮めれば0秒1変わるじゃないですか。そういう正確性を求められることがすごくおもしろいなというか。ちょっと失敗したらガクッと落ちちゃうので、そういうギリギリのラインでいくところが100mよりもおもしろいと思っています。

高山:僕がハードルを始めたきっかけは、ほかに競技適性がなかったからなんで……。

寺田:エーッ、意外!

高山:100mはまぁまぁ速かったけど、戦えるレベルじゃなくて。中学1年か2年の時に「とりあえずハードルをやってみろよ」と先生に言われて、なにも考えずに始めました。別に好きとか嫌いとかではなく、ただ勝てたからやったというくらいです。

—— それでもトップになると、ハードルのおもしろさもまた違ってくるのではないですか。

高山:やっぱり高さがあるのでなかなか突っ込んでいけないというところがあって。自分はハードルをきれいに跳んでるという感覚は全くないし、けっこうぶつける方なので(苦笑)。

寺田:ラグビーをやれば、ハードルもかわいく見えてくるよ(笑)。

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