インタビュー
2021年12月27日

ビーチフラッグス世界ランキング1位のライフセーバー・堀江星冴選手に聞いた、”勝つためのトレーニングと食事内容”(後編) (1/3)

 水辺の事故ゼロを目指し、活動しているライフセーバー。その技術向上を図る競技として、20m先の旗を奪い合うライフセービングスポーツ「ビーチフラッグス」があります。浜辺でやった、もしくは観たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

 今回は、ライフセーバー2019⽇本代表・ビーチフラッグス世界ランキング1位の堀江星冴選手に、勝つためのトレーニング法と食事内容、今後の活動についての目標を伺いました。

《本インタビュー特集は全2回》
ビーチフラッグスってどんな競技?世界ランキング1位・堀江星冴選手に聞いた競技の魅力と、ライフセーバーとしての想いとは(前編)

毎回レースを意識したトレーニングで、メンタル面も鍛えています

――ビーチフラッグスという競技で勝つために、どんなトレーニングを行っていますか。

いろいろなトレーニングが必要というのは大前提ですが、部位でいうと大臀筋や腸腰筋、股関節まわりの筋肉を中心に鍛えています。お尻と股関節の前側は、砂浜の不安定なところを走り抜けるためにも重要な部分です。

筋肉もですが、ビーチフラッグスで大切なのは集中すること。いかに冷静かつ熱く、メンタルをコントロールできるかということが、すごく重要だと思っています。

僕はレースをイメージしてトレーニングを行っています。トレーニングをするときは、毎回レースを意識したメンタルに持っていかないとダメだと思っています。友達と話をしながらトレーニングしても、それがレースで活きてくるかというと、僕はそうは思わないですね。

――ビーチフラッグスでメンタルコントロールが大切な理由は何でしょうか?

ビーチフラッグスは、競技者に対して1本ずつ減っていくので、勝ち抜いていけば1試合で終わらない競技です。大会になると予選から決勝まで15本〜20本ほど走ります。すべての試合で、スタートのフライングは一発アウト。とても集中しなければならないため、メンタルコントロールがとても重要な競技なのです。

――1週間のトレーニングを教えてください。

トレーニングは週に1日休むというのが通常ですが、シーズンによっても異なります。ジムでトレーニングする日、砂浜の日、陸上トラックの日、プールの日というのを、自分のコンディションに合わせて設定しています。

――昔からそのようなトレーニングを行ってきたのですか?

僕は大学生からビーチフラッグスを始めたのですが、そのときは砂浜で必要な技術をメインに身につけようと思っていました。社会人になると時間がとれないと考えて、とにかく毎日、海へ足を運びました。

まず砂浜を走って、その後に部活の海練。ボードを漕いだり泳いだりしてからプールで泳ぎこみをやって、その後にジムとか。1日に3〜4部練をほとんど毎日こなしていました。

今は研ぎ澄まされた感覚が身についているので、4部練はしないで、1日に1回のトレーニングです。僕の身体の場合、ジムの日は筋肉や腱に大きな負担がかかるので、翌日は基本的に休みにしています。

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