足痩せストレッチのダイエット効果とは。なかなか痩せにくい理由
「上半身が痩せても足だけ太ってる」「足の脂肪が落ちない」など、足がなかなか痩せなくて困っている方、多いですよね。
多くの女性が悩む「足の太さ」を解消するための秘訣が、この記事にまとまっています。とくに、ふくらはぎや太ももといった部位別で痩せにくい理由を詳しく解説し、なぜ足が太く見えるのかをまとめています。
また、寝ながらできる一週間ストレッチ方法も紹介しています。
足の部位別に痩せにくい理由
なぜ足はなかなか痩せないのでしょうか。筋肉なのか脂肪なのか見分けがつきにくかったり、食事制限では落ちにくかったりしますよね。じつは、足の部位ごとに痩せにくい理由があります。
足を細くするためには、その構造を理解することが重要です。足にはさまざまな部位があり、それぞれ痩せにくい理由が異なります。
太ももが痩せにくい理由
太ももは大きな筋肉が多いため、脂肪もつきやすい部位。エネルギーが過剰に届くので、脂肪(皮下脂肪)がつきやすいです。
とくに女性は出産に備えて太ももに脂肪を蓄えやすい体質を持っているため、痩せにくい部位となっています。付け根にあるリンパの水分や老廃物の排出が溜まっていたり、骨盤が歪んでいると太ももが太くなる原因になります。
また、普段の生活で使う機会が多く筋肉が発達しやすいため、脂肪の燃焼を難しくしています。
ふくらはぎが痩せにくい理由
ふくらはぎには、日常生活で常に使われる筋肉が存在します。歩く、立つといった動作すべてに使われるため、筋肉が発達しやすいです。また、ヒールをよく履く人は、ふくらはぎに筋肉がつきやすい傾向にあります。
筋肉が発達するとその部位の代謝が良くなり、脂肪が付きにくいことが多いのですが、逆に言えば筋肉がしっかりしているためにサイズダウンが難しいとも言えます。
もちろん、脂肪やむくみの場合もあります。太ももと同様に皮下脂肪が燃焼しづらい部位です。
足首が痩せにくい理由
足首が太いと感じる場合、それは脂肪ではなく、むくみや遺伝的な骨格の影響であることが多いです。
脂肪は比較的少ないため、むくみを解消することや適切なエクササイズを行うことで、見た目を細くすることは可能ですが、根本的な骨格に関しては変えることは難しいです。
足に合わない靴やずり足で歩く癖がある人は、足首の可動域が制限されるため、筋肉の低下やリンパの滞りが起きてむくみ足になりやすいです。
足を細くするためには、これらの部位別の特徴を理解し、適切なエクササイズや生活習慣の見直しが必要です。
ただし、個人の体質や骨格によって痩せやすさは 異なるため、自分に合った方法を見つけることが大切です。
足が太くなる原因は? 4つのポイント
痩せにくい理由はわかりましたが、足が太りやすい原因は何でしょうか。太くなる原因は大きく分けて4つあります。
生活習慣の影響
運動不足により活動量が少ないとカロリー消費が低下し、脂肪が足に蓄積しやすくなります。
また、不規則な食生活による高カロリーかつ栄養バランスが崩れた食事は、体脂肪の増加を招きます。塩分の摂り過ぎや水分を取らなすぎることもむくみの原因に。
普段の姿勢や歩き方
不適切な姿勢や歩き方は足の筋肉のバランスを崩し、一部に過度の負担がかかることで足が太く見える原因に。例えば、猫背は体の重心が前に移動し、太ももの筋肉に過剰な負担をかけます。
また、長時間の立ち仕事や座り仕事により血流の悪化を引き起こすことで、足のむくみや脂肪の蓄積を促進します。
ホルモンバランスの変化
女性は生理周期や出産後のホルモン変動が、足のむくみや肥大の原因となることがあります。
たとえば、エストロゲンやプロゲステロンの増加は、体の水分保持を促し結果として足が太く見えることがあります。
筋肉太り
特定の筋肉群が発達しすぎることで、足全体が太く見える場合があります。スポーツや筋トレなど、筋肉を鍛えすぎたことによって太く見えることも。
ストレッチで足は細くなるのか
足を細くするためのストレッチは効果的な手法ですが、そのタイミングも重要です。理想的なのは、筋肉が温まっている状態で行うこと。そのためには以下のタイミングがおすすめです。
朝起きた直後
一晩中硬直していた筋肉をほぐし、活動的な一日をスタートさせるのに役立ちます。
運動前
筋肉を柔らかくし、怪我のリスクを低下させます。
運動後
筋肉の疲労を和らげ、筋肉の柔軟性を高めるために最適です。
就寝前
神経系を落ち着かせ、深いリラクゼーションを促進することで質の高い睡眠をサポートします。
ベッドでできる! 寝ながら足痩せストレッチ
寝る前のベッドや布団にいる状態でできる足痩せストレッチを紹介します。寝る30分前に実施することで、リラックス効果と同時に血行も改善され、睡眠の質も向上します。
各工程、20秒を意識してやってみてください。
①仰向けで寝っ転がりながら、足を肩幅に開いて、両膝をまげて左右に倒していく。この時、両膝を同じ方向に倒していきましょう。膝を内側に入れるときは、ベッドギリギリまで倒します。背中は動かさずベッドについたままにしてください。この動きをすることで、股関節がやわらかくなって、老廃物が流れやすくなります。
②両膝を付けた状態で、また両膝を曲げて左右に倒していく。
③左の膝の上に右足の甲をおいて、両膝を右側に倒して、膝を軽く上下に動かす。膝をバウンドさせるイメージで動かしてください。この時、股関節の直線になる位置に、左の膝をおいてください。このストレッチは股関節の近くにある大転子が引っ込み、お尻にも効きます。
④左右反対にして行います。
⑤右足はまっすぐのまま、左足の膝を両足で抱えます。深呼吸を深くしながら行うことで、より効果があがります。この動きを取り入れることで、股関節とお尻回りがほぐれて、太ももの血流も上がり、前ももの張りをほぐします。
⑥反対側の足も同様に行います。左足はまっすぐのまま、右足の膝を両足で抱えます。
⑦両足を立ててお尻を上げ下げしてください。お尻を下げるときは、ベッドにつかないギリギリのところまで下げること。腰や背中が反りやすいので腰や背中が反らないように! ※腰痛の悪化の原因となりますお尻を上げるときに背中とのラインが一直線になるようにしましょう。
⑧左足を立てて、右足の甲を左膝の膝に付けて、体に引き寄せます。左足の太ももを両手で持って、引き寄せてください。
⑨今度は左右を逆にして行います。お尻が伸びていることがわかるとgood!
⑩横向きに寝て、両足は揃えて付けたまま、太ももの付け根から、膝をパカパカさせます。
⑪反対側に寝て同様に行います。
⑫左足を立てて右側に倒します。合わせて左腕をぐるぐる回して、肩甲骨をほぐしましょう。肩甲骨を動かすことで全身の代謝を上げます。
⑬反対側も行います。右足を立てて左側に倒します。合わせて右腕を肩甲骨からぐるぐると手で円を描くように回します。
寝ながらストレッチをするときの注意点
マットレスが硬い場合は、タオルやヨガマットを使用することで背骨への負担を軽減することができます。
「ふくらはぎが細くなる」足痩せストレッチ
1.骨の内側を両手の親指で10秒押す。指をぐーっと押してめり込んでいきます。
2.そのまま指で押しながら、足首を上げ下げする。跳ね返される感じがしますが、それで合っています。
3.足を立てたまま、内ももを手のひらで抑えてマッサージする。
ふくらはぎを効果的に細くするための生活習慣
活動 |
方法 |
効果 |
歩行時の姿勢 |
背筋を伸ばし、しっかりと母趾で地面を蹴る |
ふくらはぎの筋肉を均等に使用し、引き締める |
階段利用 |
エレベーター・エスカレーターを避け、階段を利用する |
ふくらはぎの筋肉を積極的に使い、筋肉の発達を促す |
靴選び |
ヒールが低めの安定した靴を選ぶ |
足の負担を減らし、筋肉の無理な負担を避ける |
「太ももが細くなる」足痩せストレッチ
太ももは大腿四頭筋やハムストリングス、内転筋群など多くの筋肉から成り立っており、それぞれ異なるアプローチが効果的です。
太ももの内側にお肉がつく原因は、お尻の筋肉が硬くなり骨盤が後ろに倒れ外側に開くことで、内ももの筋肉が使われづらくなり内ももにお肉がつきます。
それでは太ももを前、後、内側と3ヶ所に分けて、適切なストレッチ方法をお伝えしていきます。
太ももの前部のストレッチ方法
①うつ伏せに寝て片側の膝をゆっくり曲げる。※腰が反らないように注意
②痛みが出る手前で15秒間止めて元に戻す。
③反対側の足の膝をゆっくり曲げる。※腰が反らないように注意
④痛みが出る手前で15秒間止めて元に戻す。
⑤左右各5回を繰り返す。
太ももの後部のストレッチ方法
①仰向けに寝て膝の裏を持ち、片方の太ももの裏を持って体に引き寄せ、かかとを上に上げて15秒間止める。②もう片方の太ももの裏を持って体に引き寄せ、かかとを上に上げて15秒間止める。
これを2セットずつ行います。
太ももの内側のストレッチ方法
①座った状態で、こぶし4つくらい足を開く
②手を膝の上に乗せる
③背中が丸くならないように体を前に倒しながら、膝も一緒に閉じる
10回×3セット
①立って足を肩幅に開く
②手を横に広げる
③くるぶしを手のひらにタッチする
10回×3セット
太ももの内側にお肉がつく原因は、お尻の筋肉が硬くなり、骨盤が後ろに倒れ外側に開くことで、内ももの筋肉が使われづらくなり、内ももにお肉がつきます。そのため、太ももだけではなく、お尻や骨盤の位置を正す動作も必要です。
監修者プロフィール
柔道整復師
岡野夏樹
森ノ宮医療学園専門学校卒業。国家試験を合格。卒業後、勤務柔整師として整骨院勤務。当時23歳の最年少での分院の院長を任される。2019年独立。現在は大阪で整体院を4店舗経営、治療家への講師活動も行っている。
HP:https://seitai-nozomu.com/
<EDIT:MELOS編集部>