フィットネス
2025年6月2日

懸垂(チンニング)のすごい効果とは。5回、10回…毎日やると体にどんな変化が出てくる? (1/3)

「懸垂なんて、体育の授業以来やってないかも」。

トレーニーの間では定番の人気メニュー「チンニング(懸垂)」。チンニングバーさえあれば家でもできて、たった数回でもカラダにしっかり効く、超効率的なトレーニングなのです。

背中や腕の筋肉はもちろん、姿勢改善や基礎代謝アップにもつながるこのメニュー、実際にどんな効果があるのでしょうか? パーソナルトレーニングジム STUDIO KOMPAS(スタジオコンパス)のトレーナー・山岸慎さんが解説します。

懸垂はどこの筋肉が鍛えられる?

懸垂では主に広背筋がメインで働きます。

広背筋の筋肉図

その他にも、上腕二頭筋(腕の前側)や僧帽筋(背中上部)、前腕の筋肉など、上半身の多くの筋群が協調して動作を支えます。

広背筋は大きな筋肉で、発達すると「逆三角形のシルエット」を形づくる土台になります。見た目だけでなく、物を引く・ぶら下がる・登るといった機能的な動作にも関わる重要な部位です。

懸垂(チンニング)に期待できるスゴイ効果とは

懸垂で主に鍛えられる広背筋は、重力下で背骨を支える重要な筋肉のひとつです。

この筋肉が強化されることで、背骨をしなやかかつ安定的にコントロールする力が養われ、日常生活における姿勢保持や動作の安定性が高まります。

また、見た目の面でも背中や肩まわりに立体感が生まれ、上半身にメリハリのあるシルエットが形成されていきます。

懸垂は1種目で「姿勢の改善」「機能の向上」「ビジュアルの変化」という3つの面に効果が期待できる、非常に効率の良いトレーニングなのです。

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