フィットネス
2025年12月15日
腸腰筋を鍛えると体はどう変わる?役割・効果・鍛え方を専門家がわかりやすく解説 (3/4)
腸腰筋が使えているかを判断するセルフチェック
腸腰筋が働いているかどうかは、簡単な動作で確認できます。今の状態を知りましょう。
1. 片脚で立ったときにグラつかないか
片脚立ちになったとき、骨盤が左右に揺れたり、すぐにバランスを崩す場合は、腸腰筋がうまく働いていない可能性があります。脚を持ち上げる「軸」が弱いサインです。
2. 膝を胸に引き寄せたとき、スムーズに上がるか
太ももを胸に近づける動作は腸腰筋が強く使われます。脚が重く感じたり、90度以上上がりにくい場合は、腸腰筋の弱さが疑われます。
3. 歩くときに歩幅が狭くないか
自然な歩幅が出ない、いつも足が前に出づらい、階段を上がるときに脚が重いと感じる場合は、腸腰筋が十分に働いていない状態です。
4. 下腹を引き込む姿勢が保てるか
立位や座位で軽く下腹を引き込んだ姿勢(骨盤がニュートラル)を取ったとき、すぐに腰が反ったり丸まったりする場合は、腸腰筋が姿勢の支えとして働きにくくなっています。
腸腰筋を正しく使うには「体幹の安定」がカギ
腸腰筋は深層にあるインナーマッスルのため、脚の動きだけで鍛えようとしても十分に働きません。腹横筋や多裂筋などの体幹深層筋と協力しながら動くことで、脚を持ち上げる力や姿勢の安定が発揮されます。
そのため、腸腰筋トレーニングでは「体幹を安定させたフォーム」が何より重要です。
骨盤をまっすぐに保つ
骨盤が前後に傾いたままだと腸腰筋が働きにくくなります。軽く下腹を引き込み、腰を反らせすぎない「ニュートラル」の姿勢をつくりましょう。
腹圧を保ちながら動く
腸腰筋は腹圧が抜けると力が入りにくくなります。呼吸を止めずに腹部に軽く力を入れ、体の中心を安定させたまま脚を動かすことがポイントです。
脚だけで上げようとしない
太もも前(大腿四頭筋)だけで脚を上げようとすると腸腰筋が働きません。脚を上げる前に「股関節の付け根を折りたたむ」イメージを持つと、腸腰筋に意識が入りやすくなります。
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