フィットネス
2018年8月2日

IT化が加速する最新フィットネスマシン。アプリやウェアラブル連携で進化│特集:SPORTEC 2018 #1 (2/2)

Androidスマホでトレーニングの記録を管理

 同じようにインターネット通信機能を搭載したトレッドミルなどフィットネスマシンを出展してたFitness Link Japanは、韓国のブランドが開発したAndroidスマホと連携する新製品「HERA-9000 for Android」などがブースの最前列に出展されて注目を浴びていました。

▲FLJが出展していたAndrodi端末と親和性の高いIT連携対応のトレッドミル「HERA-9000 for Android」

 こちらはAndroidスマホと、専用の心拍センサー付フィットネスバンド「HREA Fit+」を組み合わせることでApple WatchのGymKit的な使い方ができます。貯まったエクササイズのデータはAndroid OS対応のアプリ「HERA Fit+」で管理。目標を設定しながら効率の良いトレーニングが積めます。専用のフィットネスバンドを購入しないとベストな体験が得られないところが課題ですが、Androidスマホユーザーが広く使えるところはメリットが大きいと言えるでしょう。

▲専用の心拍センサー付フィットネスバンド「HREA Fit+」を介してフィットネスマシンとスマホを接続

 ほかにもAndroidスマホとシンプルに接続して、室内で手軽にウォーキングができるコンパクトなスレート状のトレッドミル「WalkRo」も同社のラインナップにありました。

▲パーソナルサイズのトレッドミル「WalkRo」

欧米で人気の超低温「クライオセラピー」対応マシンがポーランドから上陸

 Vacu Activeはスポルテックに初出展したポーランドのフィットネスマシンのメーカーです。尖った機能やデザインが印象的な製品は会場でも注目の的になっていました。

 「BODYSHARE」は多機能トレッドミル。光沢感あふれる黒いハコの中に立って走ります。内部には発汗作用を高めるための遠赤外線ヒーターやアロマディフューザーなども装備。さらにオープンになっている本体天面を専用のカバーで覆って、頭をだけを出して使う状態にセットすると、マシンの内側を真空状態にして体に負荷を掛けながらトレーニング効率を高められる機能が使えるようになっています。

▲ポーランドのフィットネスマシンのメーカー、Vacu Activeが出展していた多機能トレッドミル

▲赤外線ヒーター内蔵で汗をかくトレーニングにも対応

▲空間を密閉して、意図的に気圧を下げた状態で体を鍛えられるバキューム機能を搭載

▲大型タッチパネル液晶はメニューを選択したり、サンフランシスコなど世界の街を走っているようなランニングコースの映像が表示可能

▲アロマディフューザーまで搭載していました

 もう一つ迫力いっぱいのマシンがありました。全身、または体の部位単位でマイナス120度からマイナス180度の超低音環境に数分晒して健康維持・増進を図る「クライオセラピー」用のマシン「ACTIVE CRYO」と、部分トリートメント用の「CRYO LOCAL Polar Bear」です。

▲ダイエットやリラグゼーションに効果があるという大型のロールシェイプマシン

▲人の背丈ほどの大きさがある、佇まいも迫力いっぱいの「ACTIVE CRYO」

 どちらもアメリカや欧州、中国・韓国で話題沸騰のトリートメントなのだとか。サッカーやボクシングのトップアスリートが全身にたまった疲労を回復させるために使ったり、アンチエイジングの効果もあるとされているところから注目を浴びています。本体内蔵のサーモカメラで体温を測定して、モニターを見ながらクライオセラピーを安全に使えるので心配もなさそう。Vacu Activeの担当者は今回のスポルテックをきっかけに、ぜひ日本進出を実現したいと意気込みを語っていました。ど迫力のデザインが高級フィットネスジムに意外とハマりそうな気がします。

<Text & Photo:山本敦>

1 2