フィットネス
2024年11月11日

筋トレ「ベンチプレス」の効果、正しいフォームとやり方|重量と回数、トレーニングのコツ (2/5)

バーベルの基本の握り方

バーベルは手のひら、とくに親指の付け根あたりに乗せてください。手首を立て、前腕部の垂直線上にバーベルが乗っかっているようなイメージで行うとよいでしょう。

ベンチプレスに慣れていない人は、バーをしっかり握ろうとして、指側にバーベルが寄ってしまうことがあります。

指側で持ってしまうと、バーベルの重さで手首が曲がりやすくなり、手首を痛める危険性があります。

ベンチの基本の角度

ベンチの角度が大きいほど、大胸筋上部と三角筋に対する刺激が増え、小さければ大胸筋中部~大胸筋上部に刺激が入るようになります。

重量と回数、セット数、インターバルの目安

バーベルの重量

重量は目的(筋力向上・筋肥大・筋持久力向上)によって設定しますが、その際に重要なのが「RM(反復可能最大重量)」です。

RMとは“反復できる限界の回数”を表しています。たとえば5RM=5回行うのがギリギリ、10RM=10回行うのがギリギリという意味です。

以下が、目的別で見たRMの目安です。

■目的別RM(反復できる限界の回数)

  • 筋力向上目的の場合=3~7RM(3~7回上げ下げするのがやっとの重量に設定する)
  • 筋肥大が目的の場合=8~12RM(8~12回上げ下げするのがやっとの重量に設定する)
  • 筋持久力向上目的の場合=13~20RM(13~20回上げ下げするのがやっとの重量に設定する)

ベンチプレスの動きに慣れていない人は、まず10RMで重量を設定してみてください。慣れてくると、10RMだったものが10回以上できるようになってきます。

楽に感じるようになってきたら、10RMになるように負荷を徐々に増やして調整しましょう。

■重量が重いほどフォームは崩れやすい

どのエクササイズでも同様ですが、高重量になるほどフォームや動作が崩れやすくなるものです。フォームが正しくできていないのに無理に行っても、効果が下がるばかりかケガに繋がるリスクも高まります。

まずは正しいフォームが一番。正しい姿勢を維持できる重量で行いましょう。

【ベンチプレスの平均重量】男性の体重・年齢別に解説!何kg上げたらすごい?

何回行えばいい?

3~5セットを目安に行いましょう。

メインのセットを行う前に、ウォーミングアップとしてバーベルのみなど軽い負荷で1セット行っておくと、筋肉が温まり、パワーを発揮しやすくなります。

セット数が多い場合、最後の方のセットでは同じ重量で行うのが難しくなるはず。たとえば、10RMで設定した重量でも10回上げられなくなります。

その場合は、負荷を低くして10RMになるように調整します。

インターバルのとりすぎに注意!

セット間のインターバル(休憩)は、短くても1分、長くて3分くらいに設定しましょう。インターバル間が短いと、疲労が抜けずRMが少なくなるからです。

逆に長すぎると、休み過ぎで筋肉を効果的に刺激することができません。

ダイエット目的であればインターバルは短めに、筋力を高めるのであればインターバルは長めに設定すると効果的です。

1日以上休息を空ける

トレーニング頻度としては、1日以上の休息を入れるようにしましょう。

高重量を行う場合、1日の休養では完全に回復しません。胸のトレーニングは、週に多くても2日程度が適切でしょう。

筋トレは毎日やるべき?週に何回が効果的?トレーニングの頻度と回数

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