フィットネス
2024年1月26日

バーベル筋トレ「ショルダートゥーオーバーヘッド」とは?フォームとやり方 (2/2)

ダンベルを使う場合のポイント

 上で挙げた動作は、ダンベルで行うことも可能です。セットアップではダンベルを握った両手を中央に向け、両腕を上に伸ばします。それ以外の動作ポイントはバーベルと同じです。

ダンベルを使うメリット

 バーベルにはない要素として、ダンベルでは左右のバランスを取る必要があります。バーベルでは強い側の腕や肩(多くは利き腕側)が弱い側を助けてしまい、筋力の不均衡がそのままになってしまうことがあるでしょう。その点、ダンベルでは左右の腕がそれぞれ独立して働かなくてはいけませんので、弱い側の腕や肩も鍛えることが可能です。そのため、通常はバーベルに比べて、ダンベルで扱える重量はやや軽くなります。

 バーベルと違ってアゴを打つ心配がありませんので、疲労困憊になっても危険性は低くなります。安心して追い込めるのもダンベルを使ったSTOの利点のひとつです。

重量は軽めにして回数とスピードを意識

 バーベルラックがないので、セットアップの姿勢になるときはダンベルを肩に担ぐ動作(クリーン)が必要です。従って、ダンベルでSTOを行う場合は重量を軽めに設定し、その代わり回数を増やしたり、スピードを意識するとよいでしょう。

[筆者プロフィール]
角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。
【公式Facebook】https://www.facebook.com/WriterKakutani

<Text & Photo:角谷剛>

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