フィットネス
2021年7月22日

ランニングフォームのチェック方法&見るべきポイント (1/3)

 長距離を疲れず速く走るコツは、姿勢と走り方にあります。ランニングフォームを改善するなら、まず現時点で自分がどのように走っているのかを知ることが大切でしょう。

 そのための手段として「動画撮影」はとても有効です。ランニングフォームを何度も繰り返し、あるいはスローモーションにして確認することが可能だからです。

 私は自身のフォームチェックはもちろん、パーソナルレッスンを行うときも、必ず動画で走りを一緒に確認するようにしています。やはり客観的にランニングフォームを見ることで新たな発見があり、指摘事項に対しても納得感が違うようです。撮影は、スマホやタブレットで手軽にできますし、GoProなどアクションカメラでもOKです。

 ここでは動画撮影でランニングフォームを確認するときのポイントを紹介します。

動画を撮るときのポイント

 まず動画は、全身が映るように撮影しましょう。上りあるいは下りの走りを確認したい場合を除き、基本的にはフラットな場所で走ります。

 そして、できれば前後左右の4方向から撮影しましょう。同時に撮影できるのがベストですが、撮影機材に限りがあれば4回に分けて撮影しても構いません。

 着地位置は横からの撮影で分かりますが、前後から撮影すると左右の傾きまで分かります。プロネーションが崩れて足首を捻るように着地していると、怪我に繋がりかねません。左右前後から撮影することで、自分のランニングフォームを多角的に細かく確認できるはずです。

動画で確認すべきランニングフォームのポイント

1)着地位置

 最初に地面と接しているのが、足裏のどの部分か確認しましょう。これによって、自身の走りが以下のどの走法か分かります。

✓ かかとから着地:ヒールストライク
✓ 足裏全体で着地:ミッドフット
✓ 前足部から着地:フォアフット

 いずれの走法にもメリットとデメリットがあります。自分にとってどの走法が適するのかを踏まえ、現状と比較してみてください。多くのランナーは、意識せずヒールストライクで走っているでしょう。なお、私の場合はミッドフットを基本として、スピードレースではフォアフットに切り替えています。

2)股関節の可動域

 足が地面から離れた後、股関節がどれくらい後ろに動いているか確認します。股関節が固いとすぐ膝を曲げて回転動作に入ってしまうため、ストライドが伸びません。その結果、非効率的な走りになってしまいます。

 速く、あるいは楽に走るうえでストライドは重要なポイントです。狭いようなら、ストレッチや筋膜リリースを行って可動域の拡大を目指すとよいでしょう。

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