【寝ながら簡単】猫背の治し方3選!「枕無しで寝ると良い」って本当? (2/2)
「枕無しで寝ると猫背が治る」というのは、残念ながら難しいです。
枕無しで寝ると、首の筋肉が硬いまま寝ることになります。そうなると、寝ている間、首のカーブを作れず正しい姿勢を保てなくなる可能性があります。さらに、首や肩の疲れが取れなくなる恐れもあります。
猫背を治したいなら「枕を使う」が正解!
正しい良い姿勢の時、横から見たら背骨がS字にカーブしています。
それを踏まえ、猫背を改善する寝方は下記2つのポイントが大切です。
- S字カーブを維持できること
- 筋肉が緩んだ状態でいること
そのため、枕無しでは寝ず、枕は首に当てて寝るようにしましょう
「背中の下に枕を入れると猫背が治る」って本当?
「背中の下に枕を入れると猫背が治る」というのも、残念ながら間違いです。
ストレッチとして行う分には問題ないかと思いますが、背中の下に枕を入れたまま寝ると、筋肉が硬くなる・腰のカーブがなくなることから、猫背の状態で寝ることになってしまいます。
そうすると腰にも負担がかかり、腰痛の原因になります。背中はもちろん、腰にも枕を当てるのは辞めましょう。
猫背はどのくらいで治る?
セルフケアで治せる程度の猫背の場合、約3ヶ月が目安となります。
筋力のアンバランスさを治すためにトレーニングやストレッチを行うことで、筋肉を矯正しましょう。筋肉は1日や1週間で定着するものではないため、3ヶ月ほどの期間が必要になります。
ただし、セルフケアで改善しない猫背である可能性もあります。寝方の改善や筋トレを行っても改善しない場合は、整形外科などで相談しましょう。背骨の歪みなど別の要因が関わっている可能性があります。
参考書籍
- 「姿勢が子どもの未来を変える! いま、子どもの姿勢が危ない?! 」 - 井元雄一・近藤千弥子 著
- 「痛みは体のSOS―肩こり・腰痛・手足のしびれなどでお悩みの方へ」 - 桑岡 俊文 (著)/住居 広士 (監修)
監修者プロフィール
東京都姿勢調整師会
塗木洋平(ぬるき ようへい)
姿勢調整師、姿勢科学士。大学時代の事故の影響により、腰痛・頭痛に悩まされるようになる。そんな中、姿勢科学に出会い、姿勢を改善することで、体が驚くほど軽くなる。その後、同じような悩みを抱えた人に姿勢の大切さを知ってほしいという思いから、姿勢調整師となる。現在は小学校や企業などで姿勢と健康に関する講演を行っている。
<Edit:編集部>