ウェルネスフード
2024年7月2日

スルフォラファンとは。含有量が多い食品と、効果的に摂るコツ (2/3)

スルフォラファンの作用やメリット 

スルフォラファンは、抗酸化作用や抗糖化作用、抗炎症作用、解毒作用など身体の防御機能を高める働きが報告されており、たとえば次のような作用が期待されています。

血糖値の改善、肥満予防

スルフォラファンの抗酸化作用や抗炎症作用が、血糖値コントロールに効果的とされる研究結果が、スウェーデンにあるイェーテボリ大学のアンデルス・ローゼンガレン教授が行った研究で出ています。

また、旭川医科大学の太田嗣人教授らの研究で、動物実験においてスルフォラファンが脂肪を消費する細胞を増やすという結果が出ており、肥満予防の可能性が示唆されています。

シミやそばかすを予防

スルフォラファンは、チロシナーゼと呼ばれる酵素の働きを抑制し、シミ・そばかすの原因であるメラニン色素の生成を防ぎます。

ピロリ菌の除去

ピロリ菌に対する殺菌作用、胃炎や胃がん予防も報告されています。

肝臓の働きをよくする

スルフォラファンには肝臓の健康度合いを示す「肝機能マーカー」の数値を下げることが分かっています。

動脈硬化の進行予防

血管が狭くなる動脈硬化も、スルフォラファンで進行が抑えられる可能性が、筑波大学消化器内科医師・谷中昭典氏の研究結果で示唆されています。

花粉症状の緩和、便秘解消

他にも、スギ花粉による炎症反応の緩和や便通の改善など、さまざまな効果が報告されているのです。

次:スルフォラファンは肝機能を改善させるってホント?

1 2 3