2025年7月10日

スイカに期待できる、6つの健康メリットとは?熱中症や疲れ対策にも (1/4)

夏の暑さを吹き飛ばす、甘くてジューシーな「スイカ」。果物でもあり野菜でもあるスイカは、夏バテや水分補給、熱中症対策にもおすすめの食べ物なのはもちろんのこと、ダイエットや美容、健康に役立つ成分がたくさん含まれています。

今回は、スイカの栄養素と保存方法、効果的な食べ方までまとめてご紹介します。解説は、薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター山形ゆかりさんです。

スイカの栄養素とカロリー

スイカは100g中89.6gが水分で、カロリーと脂質が低いのが特徴です。

 

エネルギー

たんぱく質

脂質

炭水化物

水分

すいか100g(赤肉種/生)

41kcal

0.6g

0.1g

9.5g

89.6g

ビタミン、ミネラルなどの成分も多く含まれています。

  • ナトリウム     1mg
  • カリウム       120mg
  • カルシウム     4mg
  • マグネシウム   11mg
  • リン    8mg
  • 鉄      0.2mg
  • 亜鉛    0.1mg
  • ビタミンC      10 mg
  • ビタミンD      0 µg
  • ビタミンB6     0.1 mg 

出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)

スイカは何に効果があるの? 注目の栄養素は「リコピン」と「シトルリン」

続いて、スイカに含まれるおもな栄養素と食べるメリットをご紹介します。

リコピンの強力な抗酸化作用

とくに注目すべき成分は「リコピン」。スイカにはトマトの1.5倍ものリコピンが含まれています。リコピンには強い抗酸化作用(活性酸素の発生を抑える・取り除くはたらき)があり、シミやシワの予防に効果的な美容成分とされています。

さらに、血糖値を下げたり動脈硬化を予防したりする効果も期待できます。

ビタミンCとの相乗効果で強力な抗酸化作用

また、スイカに含まれるビタミンCとリコピンには、肌の老化を抑える抗酸化作用があります。

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シトルリンによる利尿作用や血流促進むくみ解消

スイカに含まれるシトルリンには利尿作用や血流促進効果があり、むくみを改善する働きが期待されます。

また、シトルリンには筋肉の疲労回復を助ける効果もあります。運動後に筋肉の回復をスムーズに行い、疲労感を軽減する働きがあるのです。​​

その結果、運動のパフォーマンスが向上し、持久力アップにも繋がります。

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ビタミンB6でたんぱく質の代謝をサポート

ビタミンB6は摂取したタンパク質の分解を助け、免疫力や神経の働きを高める効果が期待できます。

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