
スイカに期待できる、6つの健康メリットとは?熱中症や疲れ対策にも (1/4)
夏の暑さを吹き飛ばす、甘くてジューシーな「スイカ」。果物でもあり野菜でもあるスイカは、夏バテや水分補給、熱中症対策にもおすすめの食べ物なのはもちろんのこと、ダイエットや美容、健康に役立つ成分がたくさん含まれています。
今回は、スイカの栄養素と保存方法、効果的な食べ方までまとめてご紹介します。解説は、薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター山形ゆかりさんです。
スイカの栄養素とカロリー
スイカは100g中89.6gが水分で、カロリーと脂質が低いのが特徴です。
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エネルギー |
たんぱく質 |
脂質 |
炭水化物 |
水分 |
すいか100g(赤肉種/生) |
41kcal |
0.6g |
0.1g |
9.5g |
89.6g |
ビタミン、ミネラルなどの成分も多く含まれています。
- ナトリウム 1mg
- カリウム 120mg
- カルシウム 4mg
- マグネシウム 11mg
- リン 8mg
- 鉄 0.2mg
- 亜鉛 0.1mg
- ビタミンC 10 mg
- ビタミンD 0 µg
- ビタミンB6 0.1 mg
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
スイカは何に効果があるの? 注目の栄養素は「リコピン」と「シトルリン」
続いて、スイカに含まれるおもな栄養素と食べるメリットをご紹介します。
リコピンの強力な抗酸化作用
とくに注目すべき成分は「リコピン」。スイカにはトマトの1.5倍ものリコピンが含まれています。リコピンには強い抗酸化作用(活性酸素の発生を抑える・取り除くはたらき)があり、シミやシワの予防に効果的な美容成分とされています。
さらに、血糖値を下げたり動脈硬化を予防したりする効果も期待できます。
ビタミンCとの相乗効果で強力な抗酸化作用
また、スイカに含まれるビタミンCとリコピンには、肌の老化を抑える抗酸化作用があります。
シトルリンによる利尿作用や血流促進、むくみ解消
スイカに含まれるシトルリンには利尿作用や血流促進効果があり、むくみを改善する働きが期待されます。
また、シトルリンには筋肉の疲労回復を助ける効果もあります。運動後に筋肉の回復をスムーズに行い、疲労感を軽減する働きがあるのです。
その結果、運動のパフォーマンスが向上し、持久力アップにも繋がります。
ビタミンB6でたんぱく質の代謝をサポート
ビタミンB6は摂取したタンパク質の分解を助け、免疫力や神経の働きを高める効果が期待できます。