なぜ熱中症対策に「キウイ」と「バナナ」がおすすめなのか? (2/2)
熱中症対策におすすめのフルーツ2「バナナ」
二つ目のフルーツが「バナナ」。
バナナで有名な株式会社スミフルジャパンと、爆発的ヒットとなったICE RING®を株式会社F・O・インターナショナルが、「こどもを守る 熱中症対策」を実施しており、その取り組みの中で、バナナが夏に適した果物であることを啓蒙しています。
バナナは『熱中症予防』 にも適した果物である
暑い日に汗をかくと、体内のミネラル(カリウムやナトリウム、マグネシウムなど)が失われます。
カリウムはナトリウムとともに体内の水分バランスを維持し、筋肉の収縮や神経伝達に関わっています。またマグネシウムも筋肉の収縮に関わり、カリウムの代謝にも必要です。
身体がだるい、力が入らないなど夏バテの症状はこれらミネラル不足が原因になっていることもあるため、補う必要があります。
水分補給だけだとめまいや頭痛、下痢などが起こりやすくなる
そして熱中症予防には水分補給が重要ですが、水だけを摂取していると血液中のミネラルの濃度が低くなり、めまいや頭痛、下痢などが起こります。
重症になると意識障害、呼吸困難などの症状が表れるため、熱中症とともに注意が必要です。
そんな状況を防ぐために適した果物が、バナナ。
バナナは、カリウム(100gあたり360mg※)・マグネシウム(100gあたり32mg※)が豊富に含まれており、熱中症予防が期待できる食べ物のひとつです。
※文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)
バナナに塩をひとつまみかけるとさらに良い
熱中症予防にはナトリウムが重要。しかしバナナにはナトリウムがほとんど含まれていません。
というわけで、スイカに塩をかけて食べるように、バナナに少々の塩(※)をかけて食べるのもおすすめです。
冷やしたバナナに塩をかけて食べることで、塩分補給にもなり、塩がバナナの甘さを引き立てます。
さらに、バナナには吸収速度が異なる糖質が含まれているので、エネルギーが長時間持続し、疲労感の軽減にもつながります。
※高血圧症や心疾患など、食塩制限のある方はお控えください。また、バナナにはカリウムが含まれるため、腎臓病などでカリウム制限のある方はかかりつけの医師と相談して食べるようにしましょう。また、お薬との食べ合わせによってよくない影響が出ることがありますので、薬を服用される方はバナナを食べる前に医師または薬剤師に相談することをおすすめします。
<Edit:編集部>