ヘルス&メンタル
2024年8月18日

なんとなく会社に行きたくない人へ!脳疲労の視点から「具体的な対処法」をお届けします (4/4)

あなたが月曜日の朝に感じるモヤモヤ感、ご自分の身体に意識を向けてください。背中側か腹側か、どちらに強く感じるでしょうか。

また、日頃の職場の様子を思い出してください。背中側に感じ、自分の立ち位置や仕事の内容などが明確になっていない場合は、Aの背側迷走神経と推測できます。

腹側に感じ、組織の中で浮いているなどスタッフとの関係に問題がある場合は、Bの腹側迷走神経と推測できます。 

もちろん、2つが混在するケースもあります。判断に迷う場合は両方取り組んでみてください。また、改善が見られない場合は、医療機関をおすすめいたします。 

「こんな状態なら病院へ行ったほうがいい」という基準とは

「職場や同僚に迷惑をかけたくない」はダメではない

「職場や同僚に迷惑をかけたくない」と発言をするクライエントさん、本当に多いなと実感しています。

「迷惑を掛けない」発想はダメではありません。ただ、これが行きすぎると「人に頼ってはいけない。何事も自分でやるべき」となります。そして、頑張り過ぎた結果、自分の軸がボロボロになってしまうケースも多いようです。 

なお、この「迷惑を掛けてはいけない」を「自分が迷惑を掛ける存在と思われたくない」と思うと、周囲の視線を過度に気にしてしまい、ますます固くなってしまいます。これは、また他の機会にお伝えしますね。 

ときには頼ってもいいし、自分の心身のケアを心掛けたいものです。 

著者プロフィール

佐藤城人(さとうしろと)

心理カウンセラー・心理セラピスト・気功師範。過去にアルコール依存症を患った経験があり、それを克服する過程で40代に再度大学に入学、心理学と出会う。各種依存症やインナーチャイルドを抱える方、さらには摂食障害の悩みなど、これまで10年間で約5000名様の悩みをサポート。摂食障害の回復プログラムの中で「正しさよりも心地良いダイエット法」を提唱する。2019(令和元)年一般社団法人インナークリエイティブセラピスト協会を設立。現在はカウンセラー・セラピストの養成にも力を入れている。https://www.in-ct.org/

<Text:佐藤城人、Edit:編集部>

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