泣く vs 笑う、どっちがストレス解消に効果的? (1/3)
忙しい毎日やストレスフルな生活の中で、リフレッシュの方法は人それぞれ。中でも『泣くこと』と『笑うこと』は、感情を解放し心のストレスを軽くする代表的な方法といえます。
涙を流してすっきりすることもあれば、心から笑って気持ちが晴れることもありますが、実際にはどちらがストレス解消に効果的なのでしょうか? 泣くことと笑うことには、それぞれ異なるストレス解消効果があります。
プロ野球選手やボートレーサーなどアスリートのパーソナルサポートを行う、株式会社脳レボ代表の川谷潤太さん監修のもと解説していきます。
「泣く」のメリットとは。涙を流すとどんな効果がある?
泣くこと(とくに感情を解放する涙)は、悲しみやストレスといったネガティブな感情を吐き出すのに効果的です。泣くことで、ストレスホルモンであるコルチゾールが低下するという研究結果も(※1)。
涙を流すことで過剰なストレスホルモンが除去され、副交感神経が優位に働くため、泣いた後には気持ちが落ち着く傾向があります。
また、泣く行為には心の緊張を解きほぐし、抑えていた感情を解放する作用があります。感情の解放(カタルシス効果)とも呼ばれ、これにより心のバランスが整い、泣いた後にすっきりしたと感じる人が多いです。
「笑う」のメリットとは。笑うとどんな効果がある?
一方、「笑う」こともまた、ストレス軽減や健康促進の効果が証明されています。
笑うことは、ドーパミンやエンドルフィンといった「幸せホルモン」を分泌させるため、前向きな気分や気力が湧きやすくなり、ストレスの緩和にはとても効果的です。また、笑うことは心身の緊張をほぐすリラックス効果もあり、即効性のあるストレス解消法とされています。
また、痛みを和らげたり、免疫機能の向上高めたりすることも。笑いがナチュラルキラー細胞や抗体を活性化し、病気に対する抵抗力が増すという研究もあります(※2)。
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