臨床心理士が教える「疲れた心を癒す11の方法」 (3/3)
6. 趣味や楽しいことに時間を使う
自分が楽しいと感じることや、リラックスできる趣味に時間を使うことも、精神的な疲れを解消するために効果的です。
たとえば、読書や映画鑑賞、散歩など、自分が心からリフレッシュできることを見つけましょう。
7. 他人に話す、サポートを求める
メンタル不調は、一人で抱え込むと悪化しやすいです。信頼できる友人や家族、専門のカウンセラーに話を聞いてもらうことで、自分の気持ちを整理することができ、負担が軽くなることがあります。
SNSを見ると、最近はChatGPTなどAIに愚痴る人も増えているようです。
8. デジタルデトックスを行う
SNSやネガティブなニュースからの情報過多はストレスを引き起こすことがあるため、定期的にスマホから離れる時間を作ることが有効です。
9. 自然と触れ合う
自然の中で過ごす時間は、精神的な回復に効果があります。公園や緑の多い場所での散歩や、海や山でのリフレッシュは、ストレスを軽減し、心を落ち着ける効果があります。
10. その時の気持ちを書き出す
ジャーナリングや日記を書くことによって、心の中にあるストレスや悩みを整理することができます。
頭の中で混乱している思考を紙に書き出すことで、客観的に状況を見つめ直すことができ、問題解決への一歩となることがあります。
11. 考え方の調整や視点を変えてみる
自分に対して優しく接し、過度な自己批判を避けることも重要です。自分を責めすぎず、「疲れているのは仕方がない」と自分に許しを与えることで、精神的な回復が促進されます。
また、本などを読んで視点を変えたり、人と話して別の価値観から物事を捉えてみるのもおすすめです。
精神疲労を感じた際には、これらのセルフケア方法を日常的に意識して取り入れることで、回復を早め、ストレスへの耐性も向上させることができます。
※本記事は以下の一部を抜粋し、再編集したものです。
監修者プロフィール
大阪カウンセリングセンターBellflower
町田 奈穂
同志社大学大学院 心理学研究科修了。在学時より滋賀医科大学附属病院にて睡眠障害や発達障害に苦しむ人々への支援や研究活動を行う。修了後はスクールカウンセラーやクリニックの臨床心理士を経験。2020年、父の病気を機に父が経営する機械工具の卸売商社へ入社。そこで多くの企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立。現在は、父の後を継ぎ機械工具の卸売商社の代表を務めるほか、公認心理師・臨床心理士として、精神・発達障害の人が活躍できるインクルーシブな職場づくりをサポートする人事コンサルタントとしての活動や支援者支援をテーマとした研究や臨床活動を行っている。
<Edit:編集部>