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カカオ70%以上のチョコレートには、どんな効果が期待できる?高カカオのメリット・デメリット (3/3)
高カカオチョコは何パーセントが良い?
ダイエットが目的の場合は、70%以上のものが良いとされています。
前項でも紹介したとおり、カカオにはダイエットにもってこいの成分が豊富に含まれています。健康維持の面から考えても、カカオ濃度が高いほど有効成分も多く含まれているので、濃度の高いものがおすすめです。
高カカオチョコを食べるタイミング
「せっかく食べるなら高カカオチョコの効果を最大限活かしたい!」という方は、1日の摂取量を数時間置きに分けて食べるのがおすすめです。
美肌にかかせないビタミンや、動脈硬化・血圧低下など生活習慣病の予防効果が期待できるポリフェノールは身体に留めておくことができないので、こまめに摂取しましょう。
ダイエットが目的の場合は、高カカオチョコレートは食前30分前に摂るのがおすすめです。空腹感を抑え、食べ過ぎを減らせるでしょう。
高カカオチョコ、1日に食べていい量は?
一日に食べて良い量は、おおよそ20〜30グラム程度とされています。
- 板チョコの場合…板チョコは平均50~60グラムなので、約半分が目安
- 袋タイプの場合…グラムが書いてあると思うので、60グラムならその半分が目安
- ココア(ピュアココア、純ココア)の場合…1日2~3杯
カカオ70%以上の高カカオチョコレート・ダークチョコレートのカロリーは、30g(板チョコ半分程の大きさ)で約180キロカロリーです。
高カカオチョコレートはどんな味?
高カカオチョコレートは甘さが少なくカカオ独自の苦みを感じます。普段甘いチョコレートを食べている人は70%程度のものでも苦く感じるかもしれません。
食べ慣れていない人がいきなり高濃度のものを食べると、苦味に耐えられず挫折してしまう可能性が高いです。実際に筆者自身も、興味本位で95%のものをいきなり買い、苦すぎて食べられず失敗した経験があります。
初めての人は70%からチャレンジするのがおすすめです!
高カカオチョコのデメリット
高カカオチョコレートにはいくつかのデメリットもあります。
その一つは、さんざんお伝えしていますが苦みが強いことです。特に高濃度のものは、スイーツやお菓子ではなく、少しおおげさですが「薬だ!」くらいに思った方がいいかもしれません。
なお、食べ過ぎると一部の人には消化不良やアレルギー反応を引き起こすこともあります。個々の体質や健康状態に合わせて摂取することが重要です。
また、カカオの含有量が多い高カカオチョコレートは、普通のチョコレートより脂質も多く含みます。 そのため、食べ過ぎると摂取カロリーが増え、肥満の原因になってしまいます。
苦味成分のテオブロミンは、よい効果がある反面、過剰摂取すると利尿作用や興奮作用も高めてしまうこともあります。
糖尿病の人や糖尿病予備群の人でも食べられる
ちなみに、「高カカオチョコレート」で検索をするとよく一緒に出てくる「糖尿病」ですが、これは食べ過ぎると糖尿病になってしまうということではなく、「糖尿病の人や糖尿病予備群の人でも食べられる」というものです。
糖尿病は血糖値を上げるのを抑えるインスリンがうまく働かず血糖値が高くなってしまう病気ですが、高カカオチョコレートは低GI食品なので、分量を守れば食べても大丈夫です。
参考文献
日本チョコレート・ココア協会
監修者プロフィール
グローバルビューティークリニック
安仁屋僚 東京院長
2017年 琉球大学医学部卒業
2017年 沖縄赤十字病院入職
2019年 帝京大学皮膚科入局
2019年 都内クリニック勤務(皮膚科、美容皮膚科)
2021年 都内美容外科クリニック院長就任
2022年 都内美容外科クリニック院長就任
2023年 グローバルビューティークリニック入職(美容外科、美容皮膚科)
<EDIT:MELOS編集部>