ヘルス&メンタル
2025年3月9日

中途覚醒に悩む人が「してはいけないこと」とは?睡眠の専門家監修 (1/3)

夜中にふと目が覚めて、その後なかなか眠れない「中途覚醒」。これが続くと、十分な睡眠が取れず、日中の疲れや集中力低下、ストレスにつながることもあります。

中途覚醒の原因を改善するためには、睡眠前や覚醒後の行動を見直すことが重要です。

この記事では、睡眠の専門家で一般社団法人こども睡眠カウンセラー協会代表理事を務める秋山信子さん監修のもと、中途覚醒に悩む人が「してはいけないこと」に焦点を当てていきます。

中途覚醒に悩む人が避けるべき食べ物・飲み物

食事内容や飲み物は、睡眠の質に大きく影響を与えます。とくに寝る前に摂るものは、中途覚醒を引き起こす原因になることも。

では、どのようなものを避ければよいのでしょうか?

カフェイン

コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは、覚醒作用が強く、利尿作用もあるため、睡眠の質の悪化が問題です。

効果が半減するまで、かなり個人差があり、2〜8時間ほどかかるため、理想的な摂取時間は午後4時までです。

遅くとも午後6時以降は飲むのを控えるようにすると、睡眠の質に与える影響のリスクを抑えることができます。

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アルコール

眠りにつきやすいように思われがちですが、実は脳を麻痺させているだけで、寝ている間の代謝物アセトアルデヒドによって深い眠りを妨げるため、中途覚醒の大きな原因になります。

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脂っこい食事や激辛料理

胃腸に負担をかける食事は、脂質は消化に時間がかかり、睡眠中も胃腸を過剰に働かせてしまうため、睡眠の妨げになる可能性があります。

また、高脂肪食は睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を抑制し、入眠が遅くなるほか、レム睡眠(夢見る睡眠)が起こる可能性があります。

砂糖を多く含むもの

血糖値の急上昇と下降が、夜中の目覚めを引き起こすことがあります。低血糖になると、交感神経が優位になり、夜中に目が覚めるようになります。

また、砂糖の過剰摂取はインスリンの過剰分泌を保ち、睡眠ホルモンであるメラトニンの生成を阻害する可能性があります。

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