
医師が考える「幸せホルモン“セロトニン”が少ない人の特徴」とは (2/3)
セロトニンが少ない人の特徴7つ
セロトニンは仕事や家庭でのストレスだけでなく、生活習慣などによっても分泌が減ってしまうことがあります。自分はストレスだと思っていなくても、実は体にはストレスになっていることもあります。
セロトニンが少ない人は普段、以下のような生活を送っていることが多いです。
1.仕事や家庭環境でのストレスが多い
ストレスは脳内の神経伝達物質のバランスを乱し、セロトニンの生成を妨げます。そのため、慢性的なストレスを抱えている人は、セロトニンの分泌が減少しやすくなります。
特に1日の中で大半を過ごす仕事や家庭での過度なプレッシャーやストレスを抱えている人は、セロトニンが不足しやすいです。
日頃から息抜きができる環境や、自分なりのリラックス方法を見つけておくことが大切です。
2.睡眠不足
セロトニンは睡眠と深くかかわっていて、睡眠不足が続くことでセロトニンの生成と分泌が乱れ、不足に繋がります。
質の良い深い睡眠はセロトニンの再生を助けます。深い睡眠が不足すると脳はセロトニンの再生に十分な時間を確保できず、結果としてセロトニン分泌の減少に繋がります。
特に、夜更かしや不規則な生活で体内時計が崩れるとメラトニンのバランスが崩れ、深い睡眠が得られなくなるためセロトニンが回復しにくくなります。
3.日光を浴びる時間が少ない
セロトニンは太陽光を浴びることで生成が促進されます。そのため屋内に長時間いる人や外に出る機会が少ない人は日光を浴びる機会が少なくなるため、セロトニンの生成が抑制される可能性があります。
特に冬は日照時間が短いため、セロトニンが不足しやすいです。冬に気持ちが沈む、うつ気味になりやすい要因のひとつと考えられます。
4.運動不足
適度な運動は脳の神経活動を活性化させ、セロトニンの生成を促進します。その他、運動による達成感や満足感や、ストレスの軽減によってセロトニンの分泌が増えやすくなります。
運動をすると、セロトニンの元となる「トリプトファン」の濃度が上昇するため、結果セロトニンの増加に繋がります。
特にジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は脳内でセロトニンの放出を増やすため、適度に取り入れるのがいいでしょう。
小さい目標を立ててそれを達成することで感じる達成感や充足感でも、脳内のセロトニン分泌が増えますよ。