ウェルネスフード
2025年3月19日

コンビニ弁当、本当に体に悪いの?添加物が不安なので内科医に聞いてみた (2/2)

「食品添加物が健康に悪い」説はどうなの?

中路先生:コンビニ弁当には保存料などの添加物が使われていますが、少量であれば体に入っても問題ないと考えられています。

添加物や保存料は国の基準に基づき、安全性が確認された量で使用されています。短期的な摂取であれば体に害を及ぼすリスクは低いでしょう。

添加物の中には体の代謝や解毒作用に負担をかけることが指摘されているものもありますが、これは大量摂取や長期接種した場合です。

そのため、コンビニ弁当1つを単体で見たときに使用されている添加物の量では、体に害を及ぼすリスクは低いと考えられます。

毎日、大量に食べ続けていると大量摂取になってしまう危険があるので、できるだけコンビニ弁当に頼りすぎず、日頃から添加物が使われていない食材を使用した自炊の食事を摂るように心がけることも大切です。

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合成着色料や防腐剤など一部の添加物に関しては、敏感な人はアレルギー等を引き起こす可能性もあります。

自分の体質をしっかり理解して、お弁当を食べた後に具合が悪くなったりした場合にはすぐに食べるのをやめ、医師に相談しましょう。

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監修者プロフィール

医療法人愛晋会中江病院 内視鏡治療センター
中路 幸之助先生

1991年に兵庫医科大学を卒業後、兵庫医科大学、獨協医科大学を経て、1998年医療法人協和会に所属。2003年から現在まで、医療法人愛晋会中江病院の内視鏡治療センターで臨床に従事している。専門分野はカプセル内視鏡・消化器内視鏡・消化器病。学会活動や論文執筆も積極的に行っており、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医・学会評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術評議員、日本消化管学会代議員・近畿支部幹事、日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医・代議員を務めているほか、米国内科学会(ACP)の上席会員(Fellow)でもある。

<Edit:編集部>

※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。

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