
こんな人は運動しないほうがいい!医師が考える「運動が逆効果になる人」の特徴 (1/2)
運動は体にいいことはさまざまな研究からも明らかにされていますが、実のところ、運動を控えたほうがいいパターンもあります。
誰もが運動をすることで健康になるとは限らない。無理をすると免疫力低下のおそれもあるといいます。スポーツ整形外科医・樋口 直彦先生に、その真意ついて教えてもらいました。
運動が向いていない人の特徴、パターンは?
樋口先生:運動は良いと言われていますが、実は運動をすることで逆効果になる人もいます。たとえば、次のような人は、運動をすることで逆に気分が落ち込んだり、体に負担をかけることがあります。
ストレスや疲労が溜まっている人
心や体が極度に疲れている時に無理に運動を行うと、さらに体力が消耗され、ストレスが増加することがあります。
とくに長距離ランニングや激しい筋力トレーニングなどの過度な運動は、体に余計な負担をかけ、気分の落ち込みや疲労感を増長させることがあるので控えるようにしましょう。
疲れているときに運動をする場合は、ヨガやストレッチ、散歩などのリラックス効果のある運動がおすすめです。自律神経を整えるのに役立ちます。
自律神経が乱れがちな人
自律神経が乱れている時に、激しい運動をすると、交感神経を過剰に刺激してしまい、心身の緊張が増して、疲労感や不快感が強くなることがあります。
自律神経が乱れている状態では交感神経がすでに過剰に働いていることが多いため、バランスをとるには副交感神経を活性化させるような運動をするのが望ましいです。
呼吸を整えながら行う、「ヨガ」などがいいでしょう。
低血圧や貧血気味の人
低血圧や貧血がある人は、激しい運動によって急激な体力消耗やめまい、気分不良を感じやすいです。
とくにランニングやサーキットトレーニングなど、心拍数を急激に上げる運動は貧血症状を悪化させる可能性があるため気を付けましょう。
ピラティスなどは呼吸を意識しながらゆっくり行う運動のため、血流が穏やかに改善し、気分も落ち着くことが期待されます。
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