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2025年6月11日

なぜ「焼ミョウバン」が足のニオイを抑えるのか?その秘密は古代ローマから続いていた (1/2)

気温が上昇し、活動的な季節の到来です。スニーカー通勤やサンダルの出番が増えるこの時期、足汗とニオイには特に要注意。快適な毎日を送るためには、足元のケアが欠かせません。今回は足のニオイ対策の救世主「焼ミョウバン」について、渋谷スクランブル皮膚科の下方征院長にお話しを伺いました。

焼ミョウバンとは? 古代ローマから続く制汗成分

焼ミョウバンは日本では食品添加物として知られていますが、実は古代ローマ時代から「世界最古のデオドラント」として使われてきました。

ミョウバンが結晶化した天然塩「アルム石」は、古代ローマ人によってデオドラント剤として活用されていたのです。このミョウバンを加熱処理し、水分を除いたものが「焼ミョウバン」です。

ニオイ発生の原因となる雑菌の繁殖と汗を抑え、イヤなニオイを防ぐため、足のニオイ対策にはうってつけです。

皮膚科医が教える焼ミョウバンの効果

渋谷スクランブル皮膚科の下方征院長は、焼ミョウバンの2つの効果について次のように説明しています。

制汗作用|汗腺からの発汗を抑える

「血管を収縮させる働きを持つ『焼ミョウバン』は、汗腺を狭めるため汗が出にくくなります。」(下方先生)

殺菌作用|ニオイの原因となる雑菌の繁殖を防ぐ

「常在菌の殺菌作用があり、ニオイのコントロールにも有効です。」(下方先生)

下方先生は汗の臭いを抑える対策について、足をきちんと洗うこと、靴下が湿ってきたら日中でも取り替えること、ミョウバン配合の制汗クリームを使用することをおすすめしています。

「足裏からの発汗で靴内がムレやすくなると細菌が繁殖し、ニオイ成分を発生させてしまいます。細菌や雑菌の増殖を抑え、汗の量を抑える働きのある焼ミョウバンを配合した制汗クリームを使用して、汗腺からの発汗をブロックすることが効果的です」(下方先生)

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