2023年10月15日

「しょうが・白湯・温浴」。もっとも体を温め続けてくれるのは? (1/2)

寒くなると体を温めるために生姜や白湯を摂取したり、入浴でカラダの芯から温める人は多いでしょう。ところで、もっとも体を温め続けてくれるのは、この3つのうちどれでしょうか。

心身の不調を食の力でサポートする研究・開発を行うピアス株式会社ヴェーダヴィ事業部が、興味深い実証実験を行いました。

血流が巡りにくくなる「手先の冷え」で実験

冷え症に悩んでいる、もしくは身体の冷えを実感したことがある20代~40代の女性を対象に、「しょうがの辛味成分:ジンゲロールとショウガオールを含む食品」と「白湯」、「温浴」を実践したときの手先の温度変化を、サーモグラフィーで測定しました。

その結果、「ジンゲロールとショウガオールを含む食品」を摂取した人の手先の温度持続効果がもっとも高く、摂取1時間後も温度は2.5℃も高くなることが分かりました。

ジンゲロールとショウガオールは、冷えやすい手の指先まで温め、その効果は短期的な温まりではなく、持続効果が高いことが明らかになったのです。

実験概要
実験目的:「ジンゲロールとショウガオールを含む食品」による手先の温度変化の検証
対象者 :冷え症に悩んでいる、もしくは身体の冷えを感じることがある20代~40代の女性6名
サンプル:「ジンゲロールとショウガオールを含む食品」、「白湯」、「温浴」
実験内容:冷水(15℃)に1分間手を入れて、冷えている状態を作り、それぞれの冷え対策による体表面の温度を60分後まで10分おきにサーモグラフィーで測定。
冷え対策:
①ジンゲロールとショウガオールを含む食品を8g摂取
②白湯(約50℃)を100ml摂取
③温浴(38℃)のお湯に1分間手を浸す

「ジンゲロール」と「ショウガオール」の薬効とは

しょうがは、身体を温める、免疫力を高めるなど18個の薬効があると言われており、漢方では薬としても使用されています。

とくに、しょうがに含まれる特有の成分「ジンゲロール」と「ショウガオール」は、身体の冷え対策に効果的な成分として注目されています。

しょうがの辛味成分であるジンゲロールは、血管を拡張し、身体の隅々まで血流を促進してくれます。

ジンゲロールを蒸したり乾燥させると、ショウガオールという成分に変化します。胃や腸などのお腹の壁を刺激し、筋肉を動かす運動作用により、体の深部に熱を作る働きがあります。

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