
アキレス腱、なぜ見えない?アキレス腱が「出る人」と「出ない人」の違い
スポーツ選手のようにスッと浮き出たアキレス腱に憧れる人も多い一方で、ふと鏡を見たとき、「あれ、自分ってアキレス腱が出てない」と気になったことはありませんか?
実はアキレス腱が“出る・出ない”には、筋肉や脂肪、骨格などさまざまな要因が関係しています。matou Tokyo ABM代表パーソナルトレーナー・野本麻紀子先生に聞きました。
アキレス腱が出る人と出ない人、5つの違い
アキレス腱が出る人と出ない人の違いは、歩き方や骨格など5つが挙げられます。
違い1 「歩き方」と「立ち方」が違う
歩き方や立ち方が悪いと、骨盤のゆがみ・筋肉の衰えが生じ、むくみやすくなり、アキレス腱の目立たない足首になります。
▼「歩き方」「立ち方」の傾向
アキレス腱が 出ている人 |
・ふくらはぎの筋肉と足首を上手く使っている ・猫背や反り腰ではない ・両足に均等に体重が乗っている |
アキレス腱が 出ていない人 |
・内股もしくは外股の傾向がある ・すり足歩き、ペンギン歩きをしている ・猫背や反り腰気味である ・左右どちらかの足に体重が乗っている |
違い2 「筋肉量」が違う
ふくらはぎの筋肉量が少ないと、アキレス腱が出にくくなる場合があります。
ふくらはぎの筋肉は、血液やリンパ液を足から心臓に戻すのに必要だと考えられています。そのため、ふくらはぎの筋肉量が少ないと、むくみを引き起こし、アキレス腱が出にくくなります。
違い3 「体の冷え方」が違う
冷え性の人は、血行が悪く、むくみやすい傾向にあります。そのため、アキレス腱が埋もれて出にくくなると考えられます。
違い4 「食習慣」が違う
アルコールや塩分の過剰摂取をしている人も体がむくみやすく、アキレス腱が出にくくなります。
▼過剰摂取となる目安量
男性 | 女性 | |
アルコール | アルコール量20g以上 (瓶ビール中1本分) |
アルコール量10g以上 (瓶ビール中1/2本分) |
塩分 | 7.5g以上 | 6.5g以上 |
また、揚げ物・清涼飲料水・お菓子など、糖質や脂質が多いものを好む人は、体重や体脂肪が増加しやすいです。
体が重くなると、それを支える足首への負担が大きくなり、適正体重の人と比べると、足首の太さに明らかな差が現れるようになります。
違い5 「運動頻度」が違う
運動頻度が少ない方と多い方とでは、筋肉量や筋力、血流の良し悪しに差が生まれ、アキレス腱の出方に影響を及ぼす可能性があります。
これらは、足首を含めた全身のむくみの原因になることがあります。
アキレス腱を出すには
アキレス腱を出すためには、姿勢の改善と、アキレス腱を出す足首トレーニングを行うことが重要です。
どんなに足首まわりのケアを徹底しても、骨盤の歪みや体脂肪過多、筋力不足を見直さなければ、変化が出にくいでしょう。
アキレス腱のくぼみを作る「トレーニング」
1. つま先立ちになり、ゆっくりとかかとを下ろす
2. かかとが床に着く前に、再度かかとを上げ、つま先立ちになる
3. ①~③を10回繰り返す
ふくらはぎの筋肉を強化することで、むくみを予防できる可能性があります。椅子に座って行っても良いですが、立って行うと効率よく鍛えられるでしょう。
監修・執筆者プロフィール
matou Tokyo ABM代表パーソナルトレーナー
野本 麻紀子
アクティブボディメイク協会理事長
ビューティーボディアドバイザー
リズムボイストレーナー
<Edit:編集部>
※本記事は、mocobe(モコビ)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。