ウェルネスフード
2025年11月11日
豆乳を飲むと男性ホルモンが減るはウソ！？実は男性も大豆製品を摂ったほうがいいワケ (3/3)
第3章：今日から始める、「男の豆乳習慣」
まずは自分の腸内を知る！エクオール産生体質の確かめ方
では、すべての人が大豆製品を摂取することで、エクオールを作れるのでしょうか。
実は、エクオールを産生できるかどうかは、個人によって異なります。その理由は、腸内細菌にあります。第2章では、腸内細菌がエクオールを作るとお伝えしましたが、全ての腸内細菌がエクオールを作ることができる訳ではありません。
エクオールを作る腸内細菌のことを「エクオール産生菌」と呼びます。この菌を保有する人の割合は日本人の2人に1人といわれており、菌を持っていない方は大豆製品を摂っても、エクオールの恩恵を受けることができないのです。
あなたに合った大豆製品の摂り方を見つけるためにも、まずは尿検査や腸内フローラ検査で自身の体質を把握することが大切です。
サイキンソーが提供する腸内フローラ検査「Mykinso（マイキンソー）」では、ご自身の腸にエクオール産生菌がいるかをチェックできます。検査結果の「美容」のカテゴリーから、エクオール産生菌の保有有無を確認してみてください。
【マイキンソー】腸内フローラ検査やってみた！面白すぎる結果が…！1日コップ1杯から！ 豆乳・大豆製品を食生活に取り入れるヒント
では、エクオール産生能がある人（つくれる人）は、どのように大豆製品を摂取したらよいのでしょうか。
1日に安全に摂取できる大豆イソフラボンの上限は、70〜75mgほどが目安量といわれています。実際の食品で考えると、納豆1パックで約30mg・お豆腐一丁で約80mg、市販の豆乳1パック（200mg）で約82mgほどの大豆イソフラボンが含まれています。
市販の豆乳であれば1日1パック（200mg）飲むだけでOKです。まずは、1日コップ1杯の豆乳を飲む習慣を付けてみましょう。
また、通常の食事以外にもプロテインから大豆イソフラボンを摂取するのもおすすめです。
筋トレの直後にホエイプロテインを飲む方も多いのではないでしょうか。吸収が早く、筋肉の成長や回復を促してくれるホエイプロテインと異なり、ソイプロテインは吸収速度が遅くゆっくりと体内に栄養が吸収されていく点が特徴です。
また、ソイプロテインは、筋肉が分解されていく作用を抑えてくれるので、運動が出来ない期間が続いた場合などに取り入れてみるのも良いでしょう。
腹持ちが良く満腹感も得やすいため、ダイエットのタイミングや、就寝前の栄養補給として飲むなど、ホエイプロテインと上手に使い分けるのがおすすめです。
ホエイプロテインとソイプロテインの使い分け
| 項目 | ホエイプロテイン | ソイプロテイン |
|---|---|---|
| 原料 | 牛乳（動物性） | 大豆（植物性） |
| 吸収速度 | 速い（約1～2時間） | 遅い（約5～6時間） |
| 主な目的 | 筋肉の成長・回復 | 筋肉分解の抑制 |
| おすすめタイミング | トレーニング直後、起床時 | 就寝前、食事の置き換え |
一方、エクオール産生能がない人（つくれない人）は、大豆製品からイソフラボンを摂取しても体内でエクオールを作ることができません。
そのため、エクオールそのものを直接摂取するポストバイオティクスサプリメント※3が効果的な選択肢となります。
ちなみに、サイキンソーは、エクオールが摂取できるサプリメント「Mykinso EQUOL PREMIUM（マイキンソーエクオールプレミアム）」を提供しています。ご自身の体質に合わせて、サプリメントでの補給も視野に入れてみるといいでしょう。
※3：ポストバイオティクスサプリメントとは、腸内細菌が食物繊維などをエサとして発酵・分解する際に生み出す、体にとって有用な成分を直接配合したサプリメントのこと。
大豆を味方につけ、自信と活力を生み出す新しい健康習慣
「豆乳を飲むと男性ホルモンが減る」という誤解は解けましたか。大豆製品は男性の健康にもさまざまなメリットをもたらしてくれます。大豆のパワーで腸内環境を整え、自信と活力がみなぎる毎日を手に入れましょう。
監修・執筆者プロフィール
株式会社サイキンソー 管理栄養士 小川 静香（おがわ しずか）
管理栄養士・公認スポーツ栄養士・博士（医学）の資格を有する。日本女子大学家政学部卒業後、管理栄養士免許取得。その後、東北大学大学院医学系研究科にて、運動学分野の博士（医学）の学位を取得した後、民間企業にて資格を活かしたプロモーションや営業活動に従事。2023年12月にサイキンソーへ入社。健康経営の推進に向けたセミナーやトップアスリートのコンディショニング支援などを行い活躍中。趣味は、筋トレ・トレイルランニング・トライアスロン・腸活。
＜Edit：編集部＞
