2026年3月17日

筋トレ、「毎日5分だけ」でも変化はある?トレーナーに聞いた (2/2)

なぜ筋トレはメンタルに効くのか? 科学的に見た7つの理由

では、筋トレがメンタルヘルスに良い影響をもたらす理由を、7つの側面からわかりやすく解説します。

1. 脳内物質が分泌されて気分が上向く

筋トレをすると、脳内ではさまざまな神経伝達物質が分泌され、気分や意欲に良い変化をもたらします。

■エンドルフィン
運動すると、脳内で「幸福ホルモン」とも呼ばれるエンドルフィンが分泌され、自然な鎮痛作用と多幸感をもたらします。筋トレでも同様の効果があります。

■セロトニン
気分の安定や幸福感に関わる神経伝達物質です。筋トレによって、セロトニンの分泌と利用効率が向上することが分かっています。うつ病の薬の多くは、このセロトニンを調整するものです。

■ドーパミン
やる気や達成感、報酬に関わる物質です。筋トレをすることで、ドーパミンが分泌され、「やった!」という達成感や意欲が高まります。

■ノルアドレナリン
集中力や覚醒に関わる物質です。適度に分泌されることで、ストレスへの対応力が高まります。

2. ストレスホルモン「コルチゾール」の調整

ストレスを感じると分泌されるホルモン「コルチゾール」は、筋トレ中に一時的に上昇します。しかし、継続的に運動をしている人ほど、日常的なストレスへの反応が穏やかになることがわかっています。

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3. 脳の神経を育てる「BDNF」の分泌

運動は、脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質の分泌を促します。BDNFは、脳の神経細胞の成長と保護に関わり、特に記憶や学習に重要な「海馬」の健康を維持します。

うつ病患者では海馬の容積が減少していることが知られており、運動による神経新生の促進は、うつ症状の改善につながる可能性があります。

4. 自信と自尊心が育つ

「今日も筋トレができた」「前よりできるようになった」という小さな成功体験の積み重ねが、自己効力感(自分はできるという感覚)を高めます。

また、身体が変化し、姿勢が良くなり、体力がつくことで、自己イメージが改善され、自尊心が向上します。

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5. 睡眠の質が向上する

適度な運動は、睡眠の質を改善します。深い睡眠が増え、寝つきが良くなることで、メンタルヘルスにもポジティブな影響があります。

6. マインドフルネス効果

筋トレ中は、身体の動きや筋肉の緊張に意識を向けます。これは一種のマインドフルネス(今ここに集中すること)であり、頭の中のネガティブな思考から一時的に離れることができます。

7. 人とのつながりができる

ジムやグループトレーニングを通じて人と交流することは、孤独感の軽減共通の目標を持つ仲間との絆づくりにもなります。

一人でのトレーニングでも、SNSやオンラインコミュニティを活用すれば、共感や励ましを得られる環境をつくることができます。

筋トレ、「毎日5分だけ」でも続けるとメンタルは変わるの?どんな筋トレがもっともおすすめなの?

<Edit:編集部>

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