2026年7月8日

トマトジュースを飲み続けると体はどう変わる?期待できる4つの効果

毎日の一杯のトマトジュース。トマトジュースには、抗酸化作用が期待されるリコピンをはじめ、カリウムやビタミン類などの栄養素が含まれています。続けることで、体にはどんな変化が期待できるのでしょうか。

管理栄養士・中村瑞樹さんの記事より一部抜粋してお届けします。

トマトジュースを飲みすぎるとどうなる?体に起こりうる“リスク”とは[管理栄養士監修]

トマトジュースに期待できる効果やメリットとは

適切な量・方法で取り入れると、トマトジュースは健康や美容にさまざまなメリットをもたらします。

抗酸化作用による健康・エイジングケアのサポート

トマトジュースに含まれるリコピンは強い抗酸化作用があります。活性酸素による細胞へのダメージを抑えることで、老化や生活習慣病予防をサポートする働きが期待されています。

また、リコピンは生のトマトよりも、市販のトマトジュースなど加熱加工された状態の方が吸収率が高まります。

一方で、ビタミンCや食物繊維などは、生のトマトの方が多く含まれているため、両方をうまく取り入れることが理想的です。

美肌・美容をサポート

トマトジュースには、リコピンに加えてビタミンCやビタミンEも含まれています。これらは抗酸化ビタミンとして知られ、紫外線ダメージや肌の酸化ストレス対策に役立つ可能性があります。

ビタミンCはコラーゲンの生成にも関わるため、肌のハリや透明感を保つサポートにもつながります。

トマトジュースを毎日飲む時の「量」

筋トレや運動の栄養補給をサポート

トマトジュースに含まれるクエン酸には、疲労感を軽減する働きが期待されており、運動後の回復ドリンクとして取り入れる方も増えています。また、カリウムも含まれているため、汗をかいた後の栄養補給にも役立ちます。

ただし、有機酸による胃腸への刺激を避けるため、空腹時に一気に飲むのではなく、間食時や食事と組み合わせながら取り入れるのがおすすめです。

血圧へ良い影響

トマトジュースと血圧の関係については、国内外でさまざまな研究が行われています。

食塩無添加のトマトジュースを継続的に飲んだ研究では、血圧がやや高めの方で、血圧の改善がみられたことが報告されています。また、同じ研究でLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の低下も確認されています。

このような結果の背景には、カリウムによる余分な塩分(ナトリウム)の排出作用や、リコピンによる抗酸化作用が関係していると考えられています。これらが血管への負担軽減につながる可能性があります。

トマトジュースを飲み続けると血管はどう変わる?カゴメの研究で見えた“リコピン”の可能性

ただし、こうした効果が報告されているのは、食塩無添加のトマトジュースを1日1本程度(約200ml)継続的に摂取した場合です。

反対に、食塩添加タイプを選んだり、1日に何杯も飲んだりすると、カリウムによるナトリウム排出作用よりも、塩分摂取量の増加による影響が大きくなる可能性があります。

血圧が気になる方は「食塩無添加」の表示を確認したうえで、適量を継続的に取り入れることを意識しましょう。

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監修者プロフィール

中村瑞樹(管理栄養士)

大日本印刷グループにて社員食堂運営や従業員の健康管理事業、特定保健指導に従事。その後、クックパッドグループにて栄養食事指導および健康記事の企画に従事したのち、管理栄養士として独立。現在は「科学的知見と日々の暮らしをつなぎ、食と健康に関する迷いや不安を減らす情報発信を行う」をテーマに執筆・メディア出演・琉球料理の伝承活動を行う。
https://note.com/nuchigusui365

参考資料
厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~(e-ヘルスネット)「カリウム」

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討報告書」

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」食品成分データベース 野菜類/(トマト類)/加工品/トマトジュース/食塩無添加 

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」食品成分データベース 野菜類/(トマト類)/加工品/トマトジュース/食塩添加

Odai T, et al. Unsalted tomato juice intake improves blood pressure and serum low-density lipoprotein cholesterol level in local Japanese residents at risk of cardiovascular disease. Food Sci Nutr. 2019.

Heidarzadeh-Esfahani N, et al. Dietary Intake in Relation to the Risk of Reflux Disease. PMC. 2021.

Jones JS, et al. Severe hyperkalemia related to excessive tomato juice ingestion. J Urol. 2004.

<Edit:編集部>